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1GHzのASUS C60M1-IにWindows Server 2012 RC Essentialsを強引にインストールしてみた

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昨日おうちに届いたASUS C60M1-Iを使って持ち運び可能なサーバを作とうと模索しています。
持ち運び可能なサーバが出来る・出来ないは別ですが。。。
OSはWindows Server 2012 Release Candidate Essentials(以後WS2012e)を使いますが、超低スペックマザーボードASUS C60M1-Iで稼働させるにはコツがいりますのでご紹介。

なお、本記事は最低システム要件定義を無視&推奨する内容ではありません
できたら面白い!という発想の内容ですので、ビジネスで使う場合は必ず余裕を持ったハードウェア選定を行なってください
その前にビジネスでASUS C60M1-Iは使わないか・・・

2012.10.23 WHS2011にも使ってみました。
WHS2011にASUS C60M1-Iを組み込んでみた!絶賛、大満足中

WS2012e 最低システム要件定義のおさらい

  • 64-bit CPU
    1.4GHz Single-Core / 1.3GHz Multi-Core
  • 2GB RAM
  • 160GB Disk Space
詳細を知りたい方は下記リンクを見てください。
System Requirements for Windows Server 2012 Essentials

ASUS C60M1-Iのスペック

  • Mini-ITXマザーボード
  • AMD C-60 CPU(1GHz)  ← ココがネック
  • AMD A50M FCHチップセット
  • AMD Radeon HD 6290グラフィックス
  • DDR3メモリ 2スロット(最大8GB)
  • 1000BASE-T
  • SATA 6Gbps6ポート
  • ファンレス仕様
ASUS C60M1-I

WS2012eのシステム要件定義を満たしてませんが、強引にインストール

ASUS C60M1-Iのスペックを見ていただいた通り、CPUのみWS2012eの最低システム要件定義を満たしていません。
そのため、インストール完了後のハードウェアチェックで弾かれ、操作が全くできません。
ではどうやるか?
簡単です。オーバークロック(OC)します!!
注意
ご存知でしょうが、OCは各ハードウェアにダメージを与え、壊す可能性があります
当然ですが、自己責任でおこなってください。壊れても私は責任とりませんので・・・
私が試して出来た設定と手順
  1. EFI画面に入り、Advanced画面に切り替えます
    2012-10-10 17.54.56
  2. Ai Tweakerタブをクリック
  3. Ai Overclock Tunerを[手動]にする
  4. APU周波数を[AUTO]から[125]に変更
    倍率は10なので1.0GHzから1.25GHzになります。
    2012-10-10 17.55.25
  5. CPU電圧を[AUTO]から[0.03125]に上げます。
    2012-10-10 17.55.25
  6. EFIの設定を保存し、リセット
  7. WS2012eをインストール
  8. Modern UIのスタートスクリーンが表示された直後に行われるハードウェアチェックがクリアできれば成功
下記画像は全設定が完了した直後のシステム画面のスクリーンショットです。
スクリーンショットには1.00GHzと書いていますが、実際には1.25GHzで稼働しています。
WS2012e

注意点1 CPUクロックの設定に注意してください。

今回ASUS C60M1-Iを1.0GHz~1.3GHzまで0.05GHz刻みでハードウェアチェックを通るかテストしてみました。
結果、
1.0~1.2GHz NG(ハードウェアチェックで弾かれる)
1.25GHz OK
1.30GHz NG(インストール画面が出ない)
という結果でした。
1.30GHzは設定次第かもしれませんが、コレ以上の喝入れ(電圧を盛る)が怖かったので止めました。

注意点2 起動が不安定になる場合があります→冷却してください

WS2012 RC Essentialsを10回ほどインストールしましたが、オーバークロックした状態でインストール作業を行うと稀に
起動途中のエラー画面→再起動

起動中にハングアップ
が起きる場合あります。
予想ですが、ヒートシンクが触れるかどうかくらいの熱を持っていましたのでオーバーヒートが原因だと思います。
C60M1-Iはファンで冷却することをオススメします。
2012-10-10 17.59.21

インストール後は定格運用が可能のようです

いろいろ触って分かったのが
インストール後のハードウェアチェックさえクリアすれば、その後のハードウェアスペックはチェックしない
ようです。
インストール完了後に一定の設定を行い、C60M1-IのAPU周波数を[AUTO]=定格1.0GHzに戻してもWS2012eの起動および操作ができました
特段の理由がない限り、定格運用でいきたいと思います。

余談:やっとインストールできた!と思ったらRTM版が登場

昨日「やっとWS2012eをインストールできた~疲れたわ~」と思った矢先、本日WS2012eのRTM版がリリースされました。
正直に言います、ショックです!!
個人的なショックはおいといて、開発者および開発サポートの方々、本当にお疲れ様でした。
微力ながら当方も頑張ってインストール&設定をしまくりたいと思います。
さて、RTM版のダウンロードが終わったのでまたインストールするかな・・・
みなさんも是非WS2012e RTM版を使ってみましょう!
ダウンロードは下記リンクからどうぞ~
Download Windows Server 2012 Essentials

余談2:WS2012eの販売時期

WHS-MVP岡部さんが
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とTwitterでつぶやいてました。
すっごい楽しみ&DSP版を販売して欲しいな~