昨今のMicrosoft 製品はWindows PowerShellを使うとあらゆる操作が出来るようになりました。
Windows Server 2012 R2 Essentials(以後WSE 2012 R2)もWindows PowerShellが使えるだけでなく、Windows Server Essentials(以後WSE) 専用のコマンドレットが提供されています。
今回は、Windows Server 2012 R2 Essentials 専用のモジュールについてご紹介。
先日のMicrosoft MVP Community Camp 2014 北陸会場で勉強させていただいた内容を理解するためにまとめています。
WSE専用 PowerShell
Windows Server 2012 R2のWSE専用 Windows PowerShellは- 2個のモジュール
- 229個(224個、5個)のコマンドレット
WssCmdlets モジュール
- Windows Server Essentials Cmdlets
Windows Server Essentials エクスペリエンス 機能を操作するコマンドレット群。
ユーザ情報を取得するコマンドレット[Get-WssUser]など、名詞の先頭部にWss(Windows Server Solution)の文字が含まれます。 - PowerShellを起動すればWSE 専用コマンドレットが使えます。
※Import-Module コマンドレットの実行は不要です - コマンドレット数は224個
>Get-Command –Module WssCmdlets | Measure-Object - 代表的なコマンドレット
- ユーザ管理(Get-WssUser、Add-WssUserなど)
- フォルダ管理(Get-WssFolder、Add-WssUserなど)
- バックアップ(Add-WssBackupScheduleなど)
- Office 365との統合・管理(Add-O365Userなど)
- その他多数
- モジュール バージョン
v2.0.0.0(今日現在) - モジュール パス
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\WssCmdlets\WssCmdlets.psd1
WssSetupCmdlets モジュール
- Windows Server Essentials Setup Cmdlets
Windows Server 2012 R2 Essentialsの初期設定を行うためのコマンドレット群から構成されています。
通常は使用しないコマンドレットだと思っています。(運用時、どのようなシチュエーションで使うのか?) - コマンドレット数は5個
>Get-Command –Module WssSetupCmdlets | Measure-Object - モジュール パス
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\WssSetupCmdlets\WssSetupCmdlets.psd1
- モジュール バージョン
v1.0.0.0(今日現在)
余談:WHS2011にも専用PowerShell コマンドレットがあります
Windows Home Server 2011にも、今回ご紹介した専用PowerShellがあります。WssPowerShell(Windows Server Solution PowerShell)と言い、一般のPowerShellコンソールとは異なり、実行ファイル「WssPowerShell.exe」が用意されています。
C:\Program Files\Windows Server\Bin\WssPowerShell.exeみなさんがよく使うPowerShellやISEのパスはこちら。
C:\WINDOWS\system32\WindowsPowerShell\v1.0\PowerShell.exe
C:\WINDOWS\system32\WindowsPowerShell\v1.0\PowerShell_ise.exe
WSE 2012やWSE 2012 R2と違い、WssPowerShell.exeを直接実行しないと専用PowerShell コマンドレットを実行する事が出来ない仕組みです。
WssPowerShell.exeを使う利点は何か?
私の場合は、テスト環境の構築を極力自動化するため
- 10ユーザ分のテストユーザおよび設定を行うスクリプトを事前に作成
- スクリプトを実行し、一気に環境を作りあげる
ダッシュボードから10人分のユーザ作成および設定は面倒でしたから。