Windows Server Essentials が再起動中、停止中でもインターネットに接続できるようにする方法

Windows Server Essentialsを使っている方で、サーバー再起動 or 停止後にインターネットに接続できない!!!と思った方は少なくないと思います。
私もその一人ですが、サーバー再起動中 or 停止中でもインターネットに接続できるようにするためには、代替DNSサーバーを指定します。
今日は、Windows Server Essentials が再起動中、停止中でもインターネットに接続できるようにする方法をメモ。

再起動中、停止するとなぜインターネットに接続できないのか?

Windows Server 2012 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials(以後WSE)はOSインストール時にDNSサーバーとして稼働します。
ドメインに参加したクライアントPCの優先DNSサーバーは強制的にWSEのIPアドレスになります。

そのため、ドメイン名を解決するDNSサーバーへの問い合わせ先はルーター等ではなくWSEになります(図①)

WSEが再起動中、又は停止するとDNSサーバーがいないため、インターネットに接続できません。

DHCPサーバー に 代替DNSサーバー を設定する

WSEが再起動中、停止中でもクライアントPCがインターネット接続できるよう 代替DNSサーバー を指定します。
  • 優先DNSサーバー → WSEの固定IPアドレス
  • 代替DNSサーバー → ルーターの固定IPアドレス
企業規模に関わらず、\多くはDHCPサーバーでIPアドレスの配布を行っているのでDHCPサーバーに代替DNSサーバーを登録する方法を2種類説明します。
#1 Windows Server の DHCPサーバー を使う方法
WSE で DHCPサーバー をインストールし、代替DNSサーバーを設定する方法です。
  1. DHCP を検索、起動
  2. [サーバー名]→[IPv4]→[スコープ]→[スコープ オプション]を選択
  3. [006 DNS サーバー]のオプションを開く
  4. IP アドレスにルーターの固定IPアドレスを追加

最後にクライアントPCでIPアドレスを開放→取得します。
  1. [DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する]に変更
  2. クライアントでipconfig /release → ipconfig /renewを実行
  3. ipconfig /allで複数のDNSサーバーが表示されれば作業は終了
#2 ルーターのDHCPサーバーを使う方法
YAMAHA RTX810/1200を使った場合で説明します。
同ルーターの場合、dhcp scope option を設定する事で優先DNSサーバー、代替DNSサーバーを設定できます。
17.9 DNS 問い合わせの内容に応じた DNS サーバーの選択

DHCPサーバーの設定周りは以下の通りになります。
ポイントは二つ。
  1. scope番号をチェック
  2. dns=に指定するDNSサーバーが複数ある場合はカンマで区切る
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.xx.1-192.168.xx.128/24
dhcp scope option 1 dns=WSEのIPアドレス,RTXのIPアドレス
他社ルーターの設定方法は、TEKWINDさんのFAQサイトが参考になります。
[NOWing SERVER] "クライアントのDNSが設定を自動取得に変えてもReboot後元に戻る現象"について|テックウインド株式会社
余談:優先DNSサーバーから代替DNSサーバーへクエリーを切り替えて送信するタイミング
2002年と古い記事ですが、スイッチするフローは分かるので読む価値はあります。
優先DNSサーバと代替DNSサーバの動作について
余談:英語で優先DNSサーバー、代替DNSサーバーは?
  • 優先DNSサーバー
    • Preferred DNS Server
  • 代替DNSサーバー
    • Alternate DNS server
Primary、Secondaryではありませんよ。
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