システムドライブにあるEFIシステムなど特殊なパーティションを「ディスクの管理」画面から削除できないのはご存知だと思います。
そうそうあるわけではありませんが、どうしてもWindows OSの特殊なパーティションを削除したい場合のやり方をメモ。
他のブログ記事にも同様の記事がありましたが、強制削除のoverrideパラメータの記述がなかったので記事を書いてみました。
2013.03.03 OEMパーティションも同様の手順で削除できます。
diskpartコマンドを使ってパーティションを手動削除する
diskpartコマンドを使うことで、削除できないパーティションを削除することが可能となります。MSのサイトを参考にまとめてみました。
パーティションまたは論理ドライブを削除する
- cmd.exeを起動
- diskpartと入力
- list diskと入力し、ディスクを確認
- select disk xと入力し、対象ディスクを選択
xはドライブの数字です。
- list partitionと入力し、ディスクのパーティションを確認
- select partition xと入力し、削除したいパーティションを選択
- delete partition overrideと入力し、パーティションを削除
delete partitionを使用には注意点があります!
上記方法で削除はできますが、注意点があります。強制削除はoverrideパラメータが必須
MSや他のユーザさんが書いたdiskpartコマンド記事には書いてませんでしたが、delete partitionを実行した際、場合によってはエラーが出る場合があります。その場合は、overrideパラメータを付加して強制削除を実行します。
DiskPart で、種類に関係なく任意のパーティションを削除できます。通常、DiskPart では、既知のデータ パーティションの削除のみを許可します。コマンドは↓のようにします。
DISKPART> delete partition override
削除できないパーティションもある
delete partitionを実行するにあたって削除できないパーティションがあります。help delete partitionを実行すると下記の注意点が表示されます。
システム パーティション、ブート パーティション、あるいはアクティブなページング ファイルまたはクラッシュ ダンプ (メモリ ダンプ) ファイルを含むパーティションは、削除できません。今回私が削除したパーティションは、他PCのハードディスクでしたのでoverrideパラメータ付きdelete partitionコマンドで削除できました。
この操作を完了するには、パーティションを選択する必要があります。
パーティションは、ダイナミック ディスクから削除することも、ダイナミックディスク上に作成することもできません。
今回私が削除したパーティションは他で使っていたPCのハードディスクに対して行いました。
大丈夫だとは思いますが、現在稼働中のパーティションに対しては実行しないことをオススメします。
余談:EFIシステム パーティションってなんぞや?
e-wordsでEFIを調べたところ、EFIはExtensible Firmware Interfaceの略で従来パソコンのハードウェア制御を担ってきたBIOSに代わる、OSとファームウェアのインターフェース仕様。という意味だそうです。
「EFI」は元々Intel社とHewlett-Packard社が提唱していたもので、2007年にUEFIフォーラム(Unified EFI Forum)が設立され、「UEFI」(Unified EFI)と改称された。
MS-DOSのような16ビットOSが使われていた時代に設計されたBIOSは、マルチタスク環境で利用されることを想定していない点や、メインメモリの先頭から640KB目から1MB目のわずか384KBの領域にしか配置できない点など、現在のハードウェアやOSから見ると時代遅れで窮屈な制約が多い。
これを克服するために設計された近代的で拡張可能なファームウェアのインターフェース仕様がEFIである。
EFIシステム パーティションは
ブート・コマンドを保存している領域だそうです。
説明のとおりだと、EFIシステム パーティションを削除したらOSは起動しないんでしょうな~