WHS2011時代はPowerShell を使って全クライアントPCに実行ファイルを並列配布していましたが、Windows Server Essentials(以後WSE) はGroup Policyを使って配布しています。
今回は、Group Policy を使って 全クライアントPC の Brynhildr をバージョンアップする方法をメモ。
なお、本記事では Brynhilder を用いていますが、他アプリケーションやファイルも同じように配布出来ます。
Brynhildrとは?
Brynhildrは、インストーラー不要かつ軽量な国産のWindows用リモート デスクトップ アプリです。
読み方は、ブリュンヒルデです。
個人的に大好きな機能はバージョンアップ機能です。
Brynhildr(ブリュンヒルデ) - 高性能リモートデスクトップ - [ リモートデスクトップを開発してるエンジニアのブログ。 ]Brynhildrのバージョンアップ
Brynhildr ダウンロードサイトのドキュメントには
BrynhildrをWindowsサービス登録時に限り、「brynhildr.exe」のあるフォルダに「new」というフォルダを作成して、「new」フォルダの中に新しい「brynhildr.exe」や「brynhildr.dll」を配置すると、自動的にバージョンアップが実施。但し、「brynhildr.dll」は未接続状態でのみバージョンアップが実施。と説明されています。
この自動バージョンアップの動作は本当によく出来ていて、見てるだけでニヤッとなります(面白いということ)!
Group Policy ファイルを指定し配布する
クライアント全台で稼働している Brynhilder を新しいバージョンにする場合、一台一台更新するのは面倒ですし、更新作業漏れがあるかもしれません。
そこで、Group Policy のファイルを配布する機能を用いてバージョンアップを行います。
管理コストが下がって楽できます。
管理コストが下がって楽できます。
前提条件は以下の通りとします。
- WSEの共有フォルダーに Brynhildr.exe と Brynhildr.dll を保存
- クライアントの Brynhilder は C:\Brynhildr に保存
- C:\Brynhildr\New フォルダーを作成
では Group Policy を用いて Brynhilder をバージョンアップする手順です。
- WSEの[Group Policyの管理]を起動
- リモート デスクトップ接続でサーバーにサインイン、又は
- RSATを使ったリモート接続でOK
- 任意のGroup Policy オブジェクトを編集
- [ユーザーの構成]→[基本設定]→[Windows の設定]→[ファイル]を開く
- 右クリック→[新規作成]→[ファイル]をクリック
- 全般タブを設定
- 共通タブを設定
- #4-6で作成したタスクをコピーし、Brynhildr.dll用を作る
- .exeの文字をを.dllに書き換え
最後に、クライアント側でOS再起動やgpupdate /force コマンドを実行しユーザー ポリシーを更新します。
数分後、Brynhildrのバージョンが最新版になっていれば成功です。
なお、確認できたクライアントはWindows 7 / 10 お2種類です。
運用開始後の操作
運用開始後、新しいバージョンがリリースされたら共有フォルダーのファイルを更新(上書き)するだけです。
タイミングはクライアントによってバラバラになりますが、いつしか最新バージョンになります。