以前ネットワークエンジニアとして仕事をしていたときは、有線LAN Ciscoとアライドテレシスの相性に苦しんだことがあります。
相性が発生した内容をメモしておきます。
正直、無線LANの親機や子機を気にしてハードウェアの選定をしないといけないのはちょっとツライところですね。
★環境
- 親機:NEC WR8370-HP(Atherosチップ)
- 子機:Intel Centrino Advanced-N 6250AGN
※Acer AS1830Zに標準搭載、ドライバは14.2.0.10(今日現在、最新Ver) - 建物は木造2階建て、親機は2階、子機は1階
★現象
802.11n接続、リンク速度が52~78Mbpsの場合、実測は16~20Mbps
※信号レベル65~72%
→クライアント側の設定で改善確認済み。
現在はリンク速度が120~150Mbps、実速度は32~40Mbps程度。親機から1m付近でもリンク速度が300Mbpsにならない(いいところ130Mbps程度)
※信号レベル99%
→これは正常な動作のようです。所詮、理論値で300Mbpsですので。- たまに切断→接続が発生する
急にリンク速度が1Mbpsになるときがある。
→クライアント側の設定で改善確認済み。
802.11nで接続はできていますが、はっきりいって問題外の速度。
気になってグーグル先生に聞いてみたところ、相性問題が結構でているようですね。
BroadComチップを搭載した他ノートは801.11g(リンク速度58Mbps)で実測は相性が発生したノートとほぼ同じ。 USBタイプの子機は全く買う気がないので、Atheros社のMiniPCIeカードを買ってみようかな・・・
2011.10.17 Update!!!
設定周りを再度見なおしたところ、リンク速度・実速度の改善が見られた。
これにより、上記1,2,4の現象は解決したと思います。
でも、切断→接続は改善しないな~
Intelが推奨する802.11nの設定は下記の通りです。
★802.11nの最適設定~クライアント~
プロパティ | 値 |
802.11n チャネル幅 (2.4 GHz) | 自動 (20 MHz のみではありません) |
802.11n チャネル幅 (5.2 GHz) | 自動 (20 MHz のみではありません) |
802.11n モード | 有効 |
40Mhz チャネル幅非互換 | 無効 |
ローミングの積極性 | 中 (またはそれ以下) |
スループットの増加 | 無効 |
送信電力 | 最大 |
ワイヤレス モード | 802.11a/b/g |
※http://www.intel.com/jp/support/wireless/sb/CS-030709.htm
2011.11.11 Update
Lenovo T420にIntel Centrino Advanced-N 6205が搭載されており、この端末で802.11n接続してみました。
数週間テストした結果、現象1~4は発生しませんでした。
現象1のリンク速度・実測値ともに同じ程度。
現象2については、実測値が100Mbps以上出ましたのでマシンパワーに依存すると思います。
現象3~4は全く発生しません。