久しぶりにマニアック路線の記事。
以前投稿した記事「WHS2011のハードウェア情報を監視~簡単&目視編~」では、ハードウェア情報をチェックする方法を書きましたが、今回はネットワーク上のハードウェアの死活監視をする方法をメモ。
死活監視はSNMP(Simple Network Management Protcol)を使って行います。
SNMPを使った監視するために必要なこと
SNMPを使ってパソコンやサーバ、ネットワーク装置を監視するには下記3点が必要です。
- SNMPエージェント
- SNMPマネージャ
- SNMPプロトコル(UDP161/162)
SNMPの仕組みを知りたい方は下記リンクで勉強してください。
大手が販売している統合運用管理ソフトウェア
統合運用管理ソフトウェアとは、様々なプラットフォームから構成されるサーバやネットワーク装置を統一して監視するソフトウェアです。
各装置へ死活監視したり、プロセス異常などをマネージャへアラートする仕組みで、SNMPや専用エージェントを使うはずです。
大手が販売しているソフトウェアは下記の通り。
- 日立 JP1
- NRI 千手
- 富士通 SystemWalker
- NEC WebSAM
ちなみに、私が使ったことがあるのはNEC WebSAMのみで、それ以外は横で稼働しているのを見たことがあるくらい。
これはすごい!twise labo.の「TWSNMP Manager」はフリーウェア
大手の統合運用管理ソフトウェアに負けないフリーウェアのソフトを発見!
見た目はWindowsNT4.0時代風で開発者が言うとおり「キラキラ感」はありませんが、機能は確かに負けてない!
なぜなら、私が使ったことがあるNEC製WebSAMとほぼ同じで直感的に使えるから。
何十万円もするソフトウェアと同等を無料で使えるとは・・・
使い始めたばかりなので安定性は評価できませんが、死活監視やTrapは普通に使えています。
WHS2011でSNMPサービスを有効にする
WHS2011でSNMPサービスを有効にする方法は下記の通り。
- サーバーマネージャーの機能を選択
- 右上の機能の追加をクリック
- SNMPサービスにチェックし、インストール
- WHS2011を再起動
- サービス→SNMP Serviceをダブルクリック
- セキュリティタブを設定
「認証トラップを送信する」にチェック
コミュニティ名を入力(一般的にpublicを使っています)
「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」にチェック
- トラップタブを設定
コミュニティ名を入力し、トラップの送信先を入力します
余談:Twise Labo社のTwiseとは
Twise LaboさんのTwiseという言葉は、開発者の山居正幸さんと奥様のtwo Y's(2人のYamaiの)という音の響きと、two wise(賢明な2人の)という意味を込めた造語だそうです。