以前「WHS2011 iPhoneからドキュメントを閲覧し印刷する方法」という記事を書きましたが、どうしてもiOS標準の印刷機能を使ってAirPrint未対応プリンタへ印刷したい!と思い、再度調査してみました。
結果、ちょっとの費用はかかりますが誰でも簡単に印刷できるソフトウェアを見つけましたのでご紹介。
今回はソフトウェアのシステム要件に明記されていないWHS2011、および、Windows Server 2012 Essentials(R2ではありません)で検証をしてみました。
ビジネスでも使える!AirPrint未対応プリンタへ印刷ができる「FingerPrint 2」
今回紹介するソフトウェアはcollobos software社「FingerPrint 2」です。タイトルに書いているとおり、iPhoneやiPadのiOSデバイスからFingerPrint 2をインストールしたパソコンを経由してAirPrint非対応のプリンタで印刷を行います。
価格は$19.95、日本円で2190円です。
システム要件を見ると
- コンシューマOS – Windows XP SP3 ~ 8
- サーバOS – Windows Server 2003 ~ 2008
そう、システム要件にサーバOSで利用できる!と明確に謳っています。
さすが、ビジネス向けでの利用も想定されたソフトウェア!
お約束かもしれませんが、Windows 7 Starter / Windows RTは対象外です。
インストール後、速攻で印刷が可能!
このソフトウェアが非常によくできているのは- 小難しい設定は一切不要
- サービスに登録されているので、ログオフでも印刷可能
Bonjourが不要
特に、2のサービス化は非常に便利ですね。
ファイルサーバ兼プリントサーバにしている方には便利だと思います。
WHS2011およびWS2012Eで検証
今回は- Windows Server 2008R2ベースのWindows Home Server 2011(WHS2011)
- Windows Server 2012 Essentials
両OSとも、システム要件に明記されていないOSです。
プリンタはEPSON EP-803Aを使い、無線LANをONにしています。(USBケーブルおよびLANケーブルは未接続)
事前に両OSにプリンタを追加しています。
結果は良好!
両OSとも、インストール、および、iOSでのプリンタ認識、印刷は全く問題ありませんでした。非常に快適に印刷が出来ています。
このソフトウェアは使えます!
今回は試用版を使っているので、印刷データの背面に透かしが挿入されています。
やっと理想の形で印刷ができました。
Windowsからも印刷できますし、iOSデバイスからも印刷できる。
後はAndroidから・・・(クラウド プリントを使うしかないのか)。
FingerPrint 2は約$20と費用はかかりますが、前回のブログ記事のような煩雑な手順をとらずに簡単に印刷が出来るので、費用はすぐにペイできると思っています。
ん~それにしてもいいソフトウェアですね~。
余談:なぜiOSデバイスの標準 印刷機能を使いたいのか?
そこまでしてiOSデバイスから印刷しなくてもいいんじゃない?と質問されるんですよね、この話は。実は理由があります。iOSデバイス、特にiPadは大企業だけでなく零細企業においても業務端末として使われるようになってきましたよね。
ここからは架空の話。
会社の偉い方々から、「知人の社長がさ、iPad使ってxxxxやxxxxしてるんだよね~うちでもさ、使ってみたいんだけど、どう?」という話がきます。
「いいデバイスですよね。でも、xxxやxxxはできませんよ。サポートもここまでしかできませんし。Surface RTなんかはどうですか?いいですよ~」と話をしても、頑なに「iPadがいい!」と言われます。
偉い方々は使えば使うほど
xxxができないんだよ!何とかしてくれ!!や
xxxの使い勝手が悪い!代案か修正をしてくれ!!という話になり、それらの一つに印刷があります。
社内にはUSB接続のプリンタしかないのに、どうやって対応しろと!
この話は私が考えた架空の内容ですが、実際に同じようなことが起きそう or すでに起きているんじゃないか?と思っています。
私のまわりではまだ起きていませんが、「いつ、どこで、どういう状況になっても対応できる」よう事前検証した結果が今回の記事になっています。
「出来ないから!」といって突っぱねるのは簡単ですが、逆に「難しいんですが、ここまでなら出来ますよ!(少し費用がかかりますが・・・)」と言った方が偉い方々も気分がいいのでは、と思っています。