Office 2013 Windows UpdateにOffice用更新プログラムが表示されない~クイック実行

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先日購入したOffice Professional 2013 アップグレード優待パッケージをインストールしたクライアントPCを見ていて気が付いた事があります。
それは、Windows Updateを行うもOffice用更新プログラムが一切表示されない現象
Technet版Office Professional Plus 2013をISOイメージからインストールしたクライアントPCは「Windows Updateの一覧にOffice用更新プログラムが表示されるのになぜだ?」と分からずじまいでしたが、やっと理由が分かりましたのでメモ。
2014.05.05 Office 2013、および、Office 365を自動的にアンインストールするMicrosoft FixItが公開されました。
2014.10.11 Office 365のファイル ダウンロードURLを追記しました。Microsoft CDNを利用しているようです。

3行で分かる、この記事の内容!

  • Office 2013にはインストール方法が2種類ある
  • クイック実行の場合、バックグランドでOfficeの各プロダクトを常に最新状態にしてくれる
  • インストール方法を確認するには、BackStage ビューの[アカウント]を調べよう

クイック実行でインストール?MSIでインストール?知らんかった・・・

Office 2013からインストール方法が
  • DVDメディアを使った従来のインストール
  • Office.com(オンライン)からダウンロード&インストール
の2種類になってますよね。
原因はインストール方法にありました。
クイック実行によるインストールは「常に最新状態を維持してくれる」優れもの
先日購入した優待パッケージはパッケージ内にシリアル番号が書かれたカードが入っており、オンラインでアクティベートします。
その後、基本はOffice.comから"ブートストラップ"と呼ばれる基本アプリケーションをダウンロードし、実行するとOffice本体がダウンロードされます。
ダウンロードはバックグラウンドで行われ、インストールします。
※DVDイメージをダウンロードすることも可能です。
このインストールは「クイック実行」と呼ばれる新しい機能を利用しており、Office.comの説明にも明記されています。
クイック実行とは
マイクロソフトの仮想化およびストリーミング テクノロジを使用して、Microsoft Office をブロードバンド経由で配信したり、更新したりする新しい方法です。
クリック実行の利点は下記の通り説明されています。
  1. クイック実行は高速で、数分で Office をダウンロードし、使用できるようになります。
  2. クイック実行を使用しているユーザーは、製品の更新プログラムを自動的に受け取ることができ、更新プログラムをダウンロードしたりインストールする必要がありません
  3. クイック実行を使用することで Office 2010 の試用版をいままで以上に簡単にご利用いただけます。現在使用しているバージョンの Office と並行して使用できます。
  4. クイック実行製品が使用するディスク領域は、通常の製品の約半分です。
Windows Updateを行うもOffice用更新プログラムが一切表示されない理由は正に利点の2番の事です。
余談ですが、クリック実行を支える「Click-To-Run」についてマイナビビュースさんの記事が分かりやすいです。
次期Office 2013の「クイック実行」を支える「Click-To-Run」
どうやって最新の状態を維持しているのか?
気になったのが、どうやってOfficeを最新状態に維持するのか?
予想通りでしたが、タスク スケジューラを利用していました。
私の環境では
  • 毎週 日曜日・火曜日・金曜日の午前3時
    または、任意のユーザがログオン後1時間の間、30分毎
のスケジュールで実行されていました。
2013-10-15_210439
これ以外に「Microsoft Office サービス」も関連しているかもしれません。
ここはまだ詰め切れていません・・・

Office 2013のインストール方法を確認するには?

では、ご自身のOffice 2013はどの方法でインストールしたのか?は、アカウント画面から確認できます。
クイック実行でインストールされた場合
Excel等のアカウント画面に「Office 更新プログラム」が表示されていた場合はクイック実行インストールになります。
2013-10-15_202313
MSIインストール
MSIインストールの場合、「Office 更新プログラム」は表示されません。
2013-10-15_202544
MSIインストールの場合はWindows Update経由でOffice用更新プログラムをダウンロード→インストールとなります。
2013-10-15_202657

更新プログラムが適用できる状態

更新プログラムが適用できる場合、下記のようになります。
2013-12-12_0818572013-12-12_081914
手動で適用すると、インストール中のメッセージが表示されます。
2013-12-12_082150

アンインストールが簡単になりました!

以前はアンインストール方法が複雑怪奇でしたが、Microsoft FixItがリリースされ簡単にアンインストール出来るようになりました。
Office 2013 または Office 365 をアンインストールする方法
FixIt(O15CTRRemove.diagcab)をダウンロードし、実行するだけです。

要注意!アンインストール手順はインストール方法によって異なるようです

詳しくは下記を読んでいただけると助かります。
Microsoft Office 2013 または Office 365 のアンインストール
内容は、
Office 2013のインストール方法によってアンインストール手順が異なる
という事。
ご自身の環境に合った内容を予習される事をおススメします。

Office 365はMicrosoft CDN サーバーを経由して更新しているそうです

「Office Deployment Support Team Blog」のブログ記事
Managing Updates with Office 2013 Click-to-Run
を見ると、Microsoft CDN※ サーバーを経由してOfficeの最新状態を維持しているようです。
※CDN:Contents Deliverry Network(コンテンツ配信ネットワーク)
もしかすると、一般ユーザーが利用するOffice 2013も同じかもしれませんね(確証はありませんが)
ファイアウォール等通信ログを確認する際に何の通信なのかが分かるので覚えておいて損はないと思います。
http://officecdn.microsoft.com/

今回の内容は、知らないと「はまる」原因になると予想しています。
というのも、あるクライアントはクリック実行でインストールし、その他はMSIインストールとなると挙動が異なるため、何かがあった場合の調査に時間がかかります。
特に、小規模企業は「量販店で販売されているパッケージを購入し、インストールする」というケースはありそうですので・・・
ある訳ないと思いますが、WSUSを導入している企業がクライアントにクリック実行を使ってOfficeをインストールしたなんて事があったら・・・あったら怖いです・・・

今回、製品のコアとなる技術を知らないのが原因だと痛感しています。
「それを知らないでOffice 2013使ってたの?」と某さんに言われそうな気もしますが、まぁ修行中の身ということで・・・
まだまだIT Proには慣れないですね、私は・・・
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