ファイルサーバを稼働せておくとあらゆるファイルをサーバ上に格納してしまいますが、知らないうちに
- 削除可能なファイル
- 重複ファイル
- サイズが異常に大きいファイル
などの弊害によってサーバ上のHDD容量をひっ迫する問題があります。
今回はWindows Server 2008 R2の記憶域レポートを有効にして、ストレージの使用状況を調査する方法をメモ。
今更感があるものの、もっと早く知っておくべきだった・・・
説明する前に
今回の記憶域レポートはWindows Server 2008R2などサーバOSで使うサービスです。
WHS2011でも使えるかもしれませんが、記憶域レポートはWHS2011標準サービスではないサービスを有効にするため、EULAに抵触する可能性があります。
対象OSが違いますので、お間違えなきようお願い致します。
記憶域レポートを有効にして、ストレージの使用状況を調査する方法
記憶域レポートを生成する前に行うべきことがありますので、2つのパートに分けて手順を説明します。
1.ファイルサーバリソースマネージャのインストール
- サーバマネージャを起動
- [役割]→[ファイルサービス]→[役割サービス]欄→[ファイルサーバリソースマネージャ]の状態が[インストールされていません]である事を確認
- 右側にある[役割サービスの追加]をクリック
- [ファイルサーバリソースマネージャ]にチェック
- 監視対象のHDDを選択
- レポートの出力先を設定
[レポートを電子メールで受信する]にチェックをいれた場合ですが、outlook.comやgmailのメールアドレスではなくaccount@domain形式です。
Active Directoryを環境のユーザに対してのみ配信します。
- インストール内容を確認し、[インストール]ボタンをクリック
2.記憶域レポートの生成
- [Win+R]→[fsrm.msc]を実行、ファイル・システム・リソース・マネージャを起動
- [記憶域レポートの管理]→[レポートを今すぐ生成する]をクリック
- 生成したいレポートを選択し、出力形式を決定したら生成します。
- 生成後の動作を選択し、[OK]ボタンをクリックし開始します。
- しばし待つ
- IEが起動し、レポート内容が表示されます。
記憶域レポートはスケジュール機能もありますので、夜間に記憶域レポートを生成にしておけば運用が楽になります。
こういったツールを使用することでストレージ容量を有効活用できると思います。
思いっきりビジネス向けの内容になりましたが、こういう記事を書くならばそろそろWindows Server 2012 Essentialsへ完全移行した方がいいのかと思ってしまいますね。とはいえ、個人で約6万円のライセンス料をどうやって捻出するか・・・厳しいな。
※NTT-Xだから6万円を切った価格だけど、他ショップだと価格が85,800円なんですね。25CAL付サーバOSだと考えれば、すごく安いんだよね~本当は。
余談:記憶域レポートを使って分かったこと
記憶域レポートを使って分かったことを何個かメモしておいきます。
- 生成するレポートは個別で出力するので、複数出力するとその分時間がかかる
- 生成したレポートは、[C:\StorageReports\Interactiveフォルダ]に格納されています。