Microsoft Expression Design 4は現在無料で使えるドローツールです。
所有しているサポートの切れたIllustratorの代替アプリケーションとして使えるか連日テストを行っています。
Illustratorの使い方が染みついているせいか、製品が違うと使い勝手が異なるためよく使う使い方を自分用としてメモ。
なお、これは使えるんじゃないか?残念、使えないのか・・・という内容も一緒にメモしております。
2014.03.14 テキストを傾斜にする方法を追記しました。
2014.03.15 AIファイルをインポートできない場合の対処法を追記しました。
2015.08.25 点線の書き方を追記しました。
Microsoft Expression Design 4のインストール要件
- Windows 8, Windows 7, Windows Vista, Windows XP
- PC with 1 GHz or faster processor
- 1 GB of RAM or more
- 2 GB or more of available hard-disk space
- .NET Framework 4.0
- Silverlight 4.0
- Support for Microsoft DirectX® 9.0 graphics with Windows Vista Display Driver Model (WDDM) Driver, 128 MB of graphics RAM or more, Pixel Shader 3.0 in hardware, 32-bits per pixel
- DVD compatible drive
- 1024 x 768 or higher resolution monitor with 24-bit color
- Internet functionality requires Internet access (additional fees may apply)
- Some product features require FireFox 3.0 or later, Internet Explorer 8
- 現在テクニカルサポートは利用できません
Microsoft Expression Design 4の使い方
私がよく使う機能の使い方をまとめています。なお、赤文字の項目は(調べた限り)Expression Designに搭載されていない機能です。
テキスト
- 縦書きにしたい
フォントリスト下部にある@マーク付きフォント(@xxxxx)を選択。
テキストオブジェクトを90度回転すれば縦書きになります。
なお、アルファベットや数字を縦書きにする場合は必ずIMEをオンにし、全角入力にしてください。
- カーニングしたい
Illustratorでいうカーニングは[トラッキング]になります。
任意のパーセントを入力すると文字間隔が開きます。
- テキストを斜体にしたい
テキスト設定に[フォント]および[装飾]等が設定できますが、手持ちのほぼ全てのフォントは斜体に設定する事が出来ませんでした。
※[メイリオ]や[Meiryo UI]は斜体に出来ました。
斜体にしたい場合は、[傾斜角]を変更する事でテキストを斜体することができます。
個人的には、10~15%程度が適当かと思っています。
オブジェクトの配置
- 上端揃え等の[配置]および[均等配置]
2個以上のオブジェクトを選択
画面下の[配置]や[均等配置]から任意の配置方法を選択する
- アートボードに整列させたい
Illustratorでいう[オブジェクトの整列]+[アートボードに整列]のやり方はしつこく調べましたが、見つけられませんでした。
[配置]機能は、複数のオブジェクトに対してだけできる機能なので予想無理でしょう。 - 点線を引きたい
点線は[ストローク]の[点線]にチェックを入れると点線になります。
[点線]と[間隔]を指定したい場合は、スペースで区切りましょう。
- 丸い点線を引きたい
丸い点線にしたい場合は調整が必要です。※若干難易度が高い
私の場合は下記設定で実現しています。
- 幅:若干太くする(0.5px -> 0.8px)
- 線端:ラウンド線端にする
- 点線:点線と間隔を調整する(0.30 3)
ガイドライン
- ガイドラインの作成
ルーラをドラッグしたままアートボード上に移動しドロップ - ガイドラインの移動
Altを押したままガイドをドラッグし、任意の場所に移動しドロップ
- ガイドラインの削除
Altを押したままガイドをドラッグし、ルーラ上まで移動しドロップ
その他
- ドキュメントを横長にしたい
[ファイル]→[ドキュメントの回転]→[時計回りに90度回転]を選択すると縦長から横長になります。
- マウスホイールの動作を変更したい
[オプション]→[全般]→[マウスホイールの使用]から任意の動作を選択します。
- PDFファイルをインポートしたい
調べましたが、PDFをインポートする方法を見つけられませんでした。
EPSやPSD、AIでインポートするしかないんですかね? - テキストの検索・置換をしたい
確認した限り、テキストの検索・置換はできないようです。
置換ができないのは痛いな・・・ - AIファイルをインポートするとエラーになる
Illustrator 10のAIファイルをインポートした際、エラーが発生しました。
こちらで確認できた原因は、PDFが埋め込まれていないためでした。
AIファイルを編集できる環境でPDFを埋め込みましょう。
Expression Design 4のダウンロード
Expression Designに興味のある方は下記リンクにアクセスし、中段にある[Japanese]リンクをクリックすると日本語版がダウンロードされます。Microsoft Expression Design 4 (Free Version)
Expression Designは使い方によってはIllustratorの代替アプリケーションになると思いました。
ただ、Illustratorの痒い所に手が届く様々な機能を求めるならば、Expression Designは選択肢に入らないかもしれません。
そうなるとInkScapeになっていまうのかな?
個人的には、InkScapeはこれはこれでかなり癖があると感じています。。。