WHS2011の魅力の一つである[クライアント コンピュータのバックアップ]機能はダッシュボード上で設定したスケジュールに沿って行われます。
バックアップ スケジュールの時間変更を今まで行っていなかったので、今回は基本となるバックアップ スケジュール変更時の動作をメモ。
クライアント コンピュータのバックアップ タスクを変更した場合の動作
クライアント コンピュータのバックアップはダッシュボード上から指定した開始時間および終了時間に行われます。
確認した限り、下記の流れで動作していました。
- [ダッシュボード]→[コンピューターとバックアップ]タブ→画面右の[追加のクライアント コンピューターのバックアップ タスク]をクリック
- バックアップ スケジュールの開始時刻と終了時刻を変更
- クライアント コンピュータの[タスク スケジューラ(ローカル)]→[タスク スケジューラ ライブラリ]→[Microsoft]→[Windows]→[WindowsServer]→[Backup]タスクの[トリガー]がほぼリアルタイムに変更される
スケジュール変更のログ
バックアップ スケジュールの開始時間を変更しクライアント コンピュータに変更内容が配信されると下記ログファイルに記録されます。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows Server\Logs\SharedServiceHost-BackupClientConfig.log
ファイル名ですが、環境によってはSharedServiceHost-BackupClientConfig.2.logなど拡張子の前に数字が入っているかもしれません。
実際にスケジュール タスクを変更すると下記ログが残っていました。
Run Time項目の単位は分になっており、下記ログの1401は23*60+21=23時21分となります。
テストした結果からですが、分の値はランダムに決まるようです。
余談ですが、上記ログはクライアントのバックアップ状況も記録されています。
余談:WHS2011にかかわるクライアント側のタスク一覧
Windows Home Server 2011が作成者であるタスクが複数個ありますので、タスク一覧を書いておきます。
- Alert Evaluations
コンピューターの正常性の評価 - Backup
このタスクは、このコンピューターをスケジュールされた時刻に自動的にバックアップします。 - Backup_On_Idle
このタスクは、このコンピューターをスケジュールされた時刻に自動的にバックアップします。 - Health Definition Updates
新しい、更新された正常性の定義をサーバーから取得 - InstallAddIns
このコンピューター上のアドインをインストールまたは削除します。 - RenewClientCertificate
ネットワーク コンピューター証明書を更新します。 - SaveCEIPData
このタスクは、Microsoft にアップロードされる、スタート パッドのカスタマー エクスペリエンス向上プログラムのデータのローカル コピーを保存します。 - UploadCEIPData
このタスクは、スタート パッドのカスタマー エクスペリエンス向上プログラムのデータを Microsoft にアップロードします。
※CEIPはCustomer Experience Improvement Program(カスタマー エクスペリエンス向上プログラム)のことです。
これらタスクを定期的に実行することで健康状態やバックアップ、アラート通知などを実現しているんですね!
今だWHS2011は奥が深いなと実感・・・