WHS2011 スリープ完了直後にスリープが解除される現象と対処法


Windows Home Server 2011(WHS2011)をインストールした我が家のサーバは電気代を少しでも安くするため、超がつく有名アドイン「Lights-Out」を利用し夜間だけサーバをスリープにしています。
ある時気が付いた事ですが、スリープが完了しサーバが静かになった~と思った数分後にスリープが解除されてしまう現象が発生しました。
原因が特定出来たので対処法をメモ。

原因および対処法

我が家の場合ですが、原因はWHS2011がWOL(Wake On Lan)のマジックパケットを受信したためでした。
WHS2011をインストールしたマザーボードは、RealTek社製NICをオンボード搭載しており、[詳細設定]を確認すると[Wake On Magic Packet]プロパティが[有効]になっていました。
以前WOLのテストを行った残骸かもしれません。

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対処法は[Wake On Magic Packet]プロパティを[無効]にするだけ。
設定を[無効]にした後、スリープの復帰はLights-Outの設定どおりになりました。

じゃ、誰がマジックパケットを送信しているのか?

原因や対処法は分かった!
じゃ、誰がマジックパケットを送信しているのか???
我が家の場合、犯人はNEC製ルータ Atermシリーズと私の開発用パソコンでした。
お恥ずかしい限りです。。。
犯人1:ルータの[PCリモート起動設定]機能
他社製にも搭載されていると思いますが、NEC Atermシリーズは[PCリモート起動設定]機能が搭載されています。
WAN・LAN問わずリモート先から登録しているパソコンを起動することが出来ます。
以前テストでこの機能をONにしていました。
WoL(Wake on LAN)機能 - NEC Aterm
犯人2:開発パソコン上のWOLアプリ
開発パソコン上にインストールしたマジックパケットを送信するアプリが常時起動し、一定間隔でパケットが送信されていました。
情けない・・・

非常に便利なWOLですが、設定し忘れ等により思わぬ動作を起こすものです。
同じような現象の方は一度設定を見直してみてはいかがでしょうか?


余談:タスクスケジュールやBIOSという可能性も・・・
今回はマジックパケットが原因でしたが、それ以外にも考えられます。
  1. タスクスケジューラによるもの
    Lights-Outは任意の時間にOSを起動させるため、タスクスケジューラに起動用タスクを登録しています。
    インストールしたソフトウェアが登録している可能性があります。
    また、メーカ製Windows 7のWindows Media Centerも同じ方法をつかっていますね。
    Windows Media Center ご利用時のご注意 - NEC 121ware
  2. BIOSによるもの
    以前書いた記事ですが、BIOS側で自動で電源をオフ・オンできるパソコン・サーバが存在しています。
    WHS2011 指定した時間に自動的に電源のオフ・オンをしてみた
  3. 電源ケーブルや電源などパーツによるもの
    自作パソコンにWindows Server 2008をインストールしていた時代の話ですが、サーバをシャットダウンした直後にOSが起動する現象に遭遇した事があります。
    たちが悪いのは、シャットダウン→電源オンがループするため、最終的には電源ケーブルを抜く必要がありました。
    パーツを取り換え考えられる原因をつぶした限り、電源(PSU)を交換することで解決しました。結果論になりますが、安い電源はやっぱりダメですね・・・
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