失敗から学んだWindows Azure Backupがサポートするファイル システム~ReFSは使えません

先日投稿した記事「Windows Azure Backup との統合を有効にする手順~Windows Server 2012 R2 Essentials」をまとめている最中、悔やみきれないミスを犯していることに気が付きました。
ミスとは、Windows Azure Backup(現Microsoft Azure Backup)に登録する対象フォルダのファイル システムをNTFS以外にしていた点。
今回は、私が犯したミスをご紹介します。
皆さんはWindows Server 2012 R2 Essentialsを導入する前に各機能、サービスの仕様を把握し設計をしっかり行った上で導入してくださいね!

利用可能なファイルシステムは「NTFS」のみ

Windows Azure Backupの利用を検討している方は、まずは下記ドキュメントを一読してください。
2番目のリンクにある「ファイルとフォルダーのバックアップ元として、どのような種類のドライブを使用できますか?」を見ると、利用可能なファイル システムが説明されています。
  • BitLocker で保護されたボリューム
    サポートされます。
    ただし、バックアップを開始する前にボリュームのロックを解除する必要があります。
  • ファイル システム ID
    サポートされます。
    このバージョンのオンライン バックアップ サービスでサポートされるファイル システムは NTFS だけです。
  • リムーバブル メディア
    サポートされません。
    バックアップ項目のソースとして使用するには、固定のドライブとして認識される必要があります。
  • 読み取り専用ボリューム
    サポートされません。
    ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) が機能するためには、ボリュームが書き込み可能である必要があります。
  • オフライン ボリューム
    サポートされません。
    VSS が機能するためには、ボリュームがオンラインである必要があります。
  • ネットワーク共有
    サポートされません。
    オンライン バックアップを使用してバックアップするボリュームは、サーバーに対してローカルである必要があります。
私のテスト環境(といいつつもほぼ本番環境)のユーザ データは
ファイルシステムがReFSにしている記憶域プール上に格納
しているため、Windows Azure Backupを使用しユーザ データのバックアップは出来ませんでした。
Windows Server 2012から搭載されたReFSを使ってみたい!と意気込んでいた時期に戻りたい・・・
何にせよ、これは仕様を事前に把握出来ていない典型的なダメダメな例です。
現在のところ、まだNTFSが最強である事が分かりましたし、失敗から学べてよかったです(ToT)

Windows Azure Backupによるバックアップを検討している方へ、バックアップ対象となるファイル システムがNTFSになっているかを是非ご確認ください。

ReFSとNTFSの違い

Windows Server 2012 から導入された復元性が売りのReFS(Resident File System)、NTFSとどう違うのかを把握したい方は下記@ITさんの記事を読んでみてください。
勉強になります。

WS2012のバックアップを初めて勉強する方へ

Microsoft MVP for System Center Cloud and Datacenterでいらっしゃる小賀坂さんが登壇された映像およびPDFファイルが勉強になります。
お時間ある時に視聴されてはどうでしょうか。
Windows Server 2012 Backup Dive! - Windows Server Community Day 第4回資料
PDFは下記リンクからダウンロードできます。
http://download.microsoft.com/download/C/F/2/CF2F9D51-5D9E-45FE-B134-D0783220DCE8/WS2012_Kogasaka.pdf
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