WS 2012 R2 Essentials Office 365の管理者アカウントを変更したい~PowerShell編


Windows Server 2012 R2 Essentialsの「Office 365 との統合」が既に設定済みの場合、わざわざテナント情報を切り替える事はない!管理者アカウントを変更する事はない!と思っています。
実運用が始まっている場合はないはずですが、テスト環境で切り替えを行いたい変更したい場合はあり得ます。というよりも、切り替えたいです!
今回はPowerShellのみを使用し、Office 365のテナント情報を切り替える管理者アカウントを変更する手順をメモ。
GUIを使った手順は後日投稿したいと思います。
2014.07.25 より適切な「タイトル」と「本文」に変更しました。
旧タイトル:「WS 2012 R2 Essentials Office 365のテナント情報を切り替えたい~PowerShell編」

テスト環境

  • Windows Server 2012 R2 Essentialsを利用
  • 既に下記Microsoft オンライン サービスとの統合が設定済みである
    • Windows Azure Active Directory(現Microsoft Azure Active Directory)
    • Office 365
注意していただきたい事は、今回の環境では「Windows Intuneとの統合」を行っていません。
Windows Intuneは未契約であり、テストを行っていないためです。

切り替え手順

1.Microsoft オンライン サービス全体を無効にする
  1. ダッシュボードを開いている場合は閉じる
  2. Microsoft オンライン アカウントが割り当てられたユーザを確認、解除
    > Clear-O365AssignedUser -LocalAccountName LocalUserName
    2014-07-24_134534
  3. [Office 365との統合]状態を確認、無効
    > Get-O365SubscriptionInfo
    > Disable-O365Integration
    2014-07-24_164748
  4. [Windows Azure Active Directory との統合]状態を確認、無効
    > Get-WssMsoSubscription
    > Disable-WssMsoIntegration
    無効処理の前にプロンプトが表示されます。本当に無効にする場合は、Yボタンを押してください。
    2014-07-24_135248
[Windows Azure Active Directory との統合]を無効にすると、レジストリに記録されている情報は綺麗に削除されます。
image
試に、上記操作の1番と4番のみ実行する(2,3番を飛ばす)と、
  • [Microsoft オンライン アカウントが割り当ての解除]
  • [Office 365との統合]
も同時に無効となりました。
しかし、このやり方が本当に正しい手順なのかは不明ですので、今のところ1~4番を順序立てて設定したいと思っています。
2.Microsoft オンライン サービスを有効にする
  1. ダッシュボードを開いている場合は閉じる
  2. 新しいテナント情報管理者アカウント情報を用いて、[Windows Azure Active Directory との統合]を有効にする
    > $MsoUserName = “admin@contoso.com”
    > $EncryptPwd = “P@sswords” | ConvertTo-SecureString -AsPlainText -Force
    > Enable-WssMsoIntegration -MsoUserName $MsoUserName -Password $EncryptPwd
    2014-07-24_164939
  3. [Office 365 との統合]を有効にする
    > Enable-O365Integration -O365AccountUPN $MsoUserName -Password $EncryptPwd
    2014-07-24_164909
  4. ダッシュボードを開く
[Windows Azure Active Directory との統合]、および、[Office 365との統合]を有効にすると、新しいテナント情報がレジストリに記録されてます。
2014-07-24_163416
この時点で一度ダッシュボードを開き、統合状態を確認すると良いかもしれません。
この後ですが、ローカル ユーザにMicrosoft オンライン アカウントを割り当てる作業が残っています。
例えば、Add-O365User コマンドレットやSet-O365AssignedUser コマンドレットを利用します。
これは今後内容を書いてみたいと思います。
余談:MSOって何だろうか?
Windows Azure Active Directoryを操作するコマンドレット、例えば[Get-WssMsoSubscription] コマンドレットにある文字「MSO」って何でしょうね。
Microsoft オンライン サービスだから「MOS」ではないかと思いましたが、Webを検索するとやはりMSOという単語が出てきます。
MicroSoft Onlineなのか?と、半分こじ付けで覚えるようにしています。
本当は何だろうか・・・
※MOSだと、Microsoft Office Specialistと混在しちゃうかw
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