不足な事態がない限り陽の目を見ないバックアップ ソリューションですが、つい1時間前にシステム ドライブ用SSDが破損、やっと効果を実感出来ました。
今回は、EaseUS Todo Backup Advanced Serverを使ってWindows Serverをリストアし、この製品に救われたお話をメモ。
よくあるストレージ障害
ファイル サーバー兼Hyper-V サーバーとして利用しているWindows Storage Server 2012 R2 Standard(以後WSS2012R2)、Windows Updateを忘れていたのでリモート デスクトップで更新プログラムを適用、OSを再起動しました。
待てど暮らせどリモート デスクトップ接続が出来ないのでサーバーの場所に行くと
- システム起動時の自己診断(POST:Power On Self-Test)でシステム ドライブのSSDが認識しないメッセージ
- UEFIの起動一覧にSSDが表示されない
- SATAのポートを変更するも改善しない
- SATAケーブルを交換するも改善しない
などを確認。
まぁよくあるストレージ障害ですが大した事ではありません、バックアップを取っていましたから!
まぁよくあるストレージ障害ですが大した事ではありません、バックアップを取っていましたから!
EaseUS Todo Backup Advanced Serverを使ったリストア
3ヶ月前に導入したEaseUS社バックアップ ソリューション「Todo Backup Advanced Server」のバックアップ イメージがあるため、このイメージからリストアを行いました。
ストレージは(手持ちの関係上)SSD→HDDへ交換します。
もし、リストアするもOSが起動しない場合はSystem Transferなどが配置されたAdvanced Settingsのチェックボックスを設定しましょう。

ストレージは(手持ちの関係上)SSD→HDDへ交換します。
- 交換前
Crucial m4 128GB(CT128M4SSD2) - 交換後
Seagate ST9500420AS
- クライアントPCで体験版ToDo Backup Advanced Serverをインストール
※インストール済みの場合はスキップ - リカバリ用ブータブルメディアを作成
※メディア作成済みの場合はスキップ
※今回はUSBメモリーを使用、WinPEを選択 - 外付けHDDのケーブルをUSB2.0 ポートへつなぎ変える
※WinPEからドライブを認識しないと困るため。認識する場合はスキップ - 故障した128GB SSDを500GB HDDへ交換
※ブータブルメディア作成中に並行作業 - ブータブルメディアからWinPEを起動
- メイン画面にバックアップ プランが表示されていないため、画面右上の[Browse to Recover]ボタンをクリック
- 外付けHDDに保存しているバックアップ イメージを選択
- ウィザードに沿ってSource Diskを選択
- Target Diskを選択
- リストアを実行
リストアの時間は約13分、128GBと小さなストレージだからこの程度の時間で済んだと考えています。
リストア作業後、無事WSS2012R2は起動し事なきを得ました。
あってよかった「バックアップ ソリューション」の典型的なお話です。
リストアしたのにOSが起動しない?!時はSystem Transferをチェック!
実は最初のリストア作業ではOSが起動しませんでした。
MBRの修復などを行うもOSが起動しないため、Target Diskの設定画面にある「System Transfer」にチェックを入れリストアしたところOSが起動しました。
予想ですが、ストレージ交換後のリストアはヘルプ「System Transfer」で説明されている
2.Restore and keep old system available after some hardware upgraded.は当たると考えています。
もし、リストアするもOSが起動しない場合はSystem Transferなどが配置されたAdvanced Settingsのチェックボックスを設定しましょう。

EaseUS Todo Backup製品のダウンロードサイト
EaseUS ToDo Backup製品は使用するOSによってエディションが異なります。
無料版を除き、1台1ライセンスの形態です。
個人向け(Windows)
商用利用する場合は、Todo Backup Workstation一択です。
製品の機能比較は下のURLから確認出来ます。
http://jp.easeus.com/backup-software/personal.html
ビジネス向け(Windows Server)
個人向けと異なり、Windows ServerやPXEブートなどをサポートしています。
EaseUS Todo BackupをインストールしたPC/サーバーをネットワーク経由で統合管理したい場合はBackup Centerを使うようです。(使った事はありません)
余談:なぜにTodo Backup Advanced Serverを導入?
EaseUS社バックアップ ソリューション「Todo Backup Advanced Server」を検討、導入した理由を少し。人それぞれなので参考程度に読んでください。
最初は好奇心(サードパーティ製を使ってみたかった)
Windowsのクライアント、サーバーともに標準でバックアップ機能が提供されています。- Windows 8.1/10
ファイル履歴/Windows 7 バックアップ/recimg(8.xのみ) - Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2
Windows Server Backup(WSB)
「Windows 標準機能とサードパーティ製との違いは何なのか?」という疑問が最近あり、一度使ってみようかなと思い「フル機能が使える30日体験版」を利用したのが始まりです。
30日の試用が可能&プロモーション コードを使えば安価
30日間はフル機能を試用できるので検証はしっかり行えました。
試用中、登録していたメール マガジンから50%オフのプロモーション コードが届きました。
検証結果が良好だったので半額で製品が購入した次第です。
コードを上手く使うと非常に安く導入できるので、仕様版をダウンロードした時にメールアドレスを登録するといいと思います。
メールマガジンの量は多め・少なめは人それぞれですが、多すぎるなと思った方は後からUnSubscribeしましょう。
試用中、登録していたメール マガジンから50%オフのプロモーション コードが届きました。
検証結果が良好だったので半額で製品が購入した次第です。
コードを上手く使うと非常に安く導入できるので、仕様版をダウンロードした時にメールアドレスを登録するといいと思います。
メールマガジンの量は多め・少なめは人それぞれですが、多すぎるなと思った方は後からUnSubscribeしましょう。
古いOSでも同じ画面、同じ機能
どのOSでも同じ画面、同じ操作ができるのはいいですね。
非システム管理者の方々は見た目が変わると拒絶反応を起こしやすい傾向があるので、見た目や操作手順がOSによって変わらないのは非常に大切であり、ありがたい事です。
非システム管理者の方々は見た目が変わると拒絶反応を起こしやすい傾向があるので、見た目や操作手順がOSによって変わらないのは非常に大切であり、ありがたい事です。
SQL Server Expressを手軽にバックアップしたい
SQL Server Expressをインストールした別サーバーの話です。
SQL Serverの1エディション「SQL Server Express」は無料のデータベースです。
数年使い続けた限り、小さい企業でもバリバリ使える製品です。
ただし、AgentやReplicationが利用できない、1個当たりのデータベース サイズに上限がある、など利用制限があります。(無料ですからしょうがない)
利用制限の中でもバックアップとリストアは少し面倒です。
バックアップとリストアはユーザー自身で設定する必要があり、私は下記設定を必ず行います。
SQL Serverの1エディション「SQL Server Express」は無料のデータベースです。
数年使い続けた限り、小さい企業でもバリバリ使える製品です。
ただし、AgentやReplicationが利用できない、1個当たりのデータベース サイズに上限がある、など利用制限があります。(無料ですからしょうがない)
利用制限の中でもバックアップとリストアは少し面倒です。
バックアップとリストアはユーザー自身で設定する必要があり、私は下記設定を必ず行います。
- sqlcmdを使った各種データベースのバックアップ用バッチファイルを作成
- バッチファイルをタスク スケジューラに登録
- リストアはSSMSE(SQL Server Management Studio Express)から行う
分かる方なら簡単かもしれませんが、導入先の非システム管理者に対し「これらを設定し運用しなさい!」というのは酷なので、SQL Serverのバックアップを手軽に行いたいと思いTodo Backup Advanced Serverを試用しています。
公式サイトでは
公式サイトでは
SQL Server 2000/2005/2008/2008 R2
のバックアップが可能と説明されています。
なお、非公式ですが(テスト環境の)SQL Server 2014 Expressでは今のところ普通にバックアップできています。
なお、非公式ですが(テスト環境の)SQL Server 2014 Expressでは今のところ普通にバックアップできています。
個人向けクラウド ストレージにバックアップ
v8.9の新機能です。
このバージョンからOneDrive、Google Drive、Dropboxの個人向けクラウド ストレージへバックアップできるようになりました。
このバージョンからOneDrive、Google Drive、Dropboxの個人向けクラウド ストレージへバックアップできるようになりました。
試しにOneDriveにバックアップしてみました。
ルートに指定したプラン名のフォルダーが作成され、pbdファイルが保存されました。
ファイル形式は同じで、保存先がオンプレミスかオフプレミス(クラウド)の違いだけなのでいいかも。
ただし、クラウド上のデータからレストアする場合は目標復旧時間(RTO:Recovery Time Objective)との兼ね合いがあります。この点は注意した方が後々自分を助けます。
シンボリックリンク先の実ファイルもバックアップ可能
Todo Backup Advanced Serverのファイル バックアップ機能はユニークな設定があります。Advanced Settingsにある「リパースポイントに関するコンテンツをすべて含める」にチェックを入れるとシンボリックリンク先(ジャンクション)を実ディレクトリと同じようにファイルをバックアップしてくれます。
サードパーティ製バックアップ ソリューションらしい痒い所に手が届く機能です。
余談:日本語ドキュメントの拡充を希望
バックアップとレストアの手順などを確認する際、少し困った事は日本語のドキュメントを見つけられませんでした。英語のドキュメントは整備されているので困りませんが、非システム管理者の方や英語にアレルギーがある方が製品を手軽に使い、分からない時は手軽にドキュメントを読めるようになると嬉しいですね。