Miracast レシーバーは初物なのでMicrosoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターの接続方法、デバイスの特性などをメモ。
2015.12.20 VGA変換アダプターとの組み合わせについて記事を書きました。
VGA変換アダプターを付けたMiracast レシーバーはまともに使えるのか?
今回購入したもの
購入はAmazon、購入時は表示価格の20%オフ+10%のAmazonポイントが付いていました。実質4400円程度、非常に安いですね。これ何?
Windows PCやAndroidの画面を大画面に表示したい!しかも、ケーブルレスで!Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターをTVや外部ディスプレイに挿し込み、デバイスから接続する事でデバイスの画面を表示する事が出来ます。
今回はビデオと同じような構成で、使ったWindows PCはWindows 10がインストールされたHP ENVY 8 NoteというタブレットPCでスペックは非常に貧弱です。
接続方法
今回はWindows 10のPCから接続する方法です。Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターの設定
- Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターをTVや外部ディスプレイに挿し込む
- 電源用USBケーブルを任意のUSBポートへ接続する
- 画面に[接続の準備ができまいた。]が表示されたら準備完了
※電源投入から準備完了まで30秒程度
Windows PCの設定
- [Win]+[p]を同時押し
- [ワイヤレス ディスプレイを選択]をクリック
- Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターの名前をクリック
- TVや外部ディスプレイにPCの画面が表示すれば終了
使って分かった事
事前情報をほぼ知らずにMicrosoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターを使って分かった事をいくつか。- 思った以上にヌルヌル動く
テストした環境では非常にヌルヌル動作しました。
あまり動きのないPoewrPointはもちろん、YouTubeなど動画も本当に気にならない程度の遅延でした。
Cherry TrailなIntel ATOMを搭載したWindows タブレットはもっと鈍い動きをするんじゃないかと思っていたので、いい意味で裏切られました。
- 本体のボタンはリセットボタン
本体のLED付近にボタンはリセットボタンです。
約10秒長押ししボタンを離すとリセットされます。
- たまに切断される
WiFiを使っているわけですからね、たまに切断するケースがありました。
プレゼンテーション中にこれがあると困りますが、”切断される場合がある”事を理解しておく事、リカバリー方法を把握しておく事が大事だと思いました。
- 全く接続できない時もある
切断の逆になります。
接続したと思ってら直ぐに切断されるケースがありました。
- WiFi 仮想アダプターが作られる
外部ディスプレイ等にPCの画面が表示される当たりでMicrosoft Wi-Fi Direct Virtual Adapterが作成されます。
- プロジェクターとして登録される
設定の[デバイス]→[接続中のデバイス]一覧の[プロジェクター]にMicrosoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターは登録されます。
また、ディスプレイは[その他デバイス]に[汎用PnPモニター]として登録されます。
- IPv4で通信
私の環境では、192.168.173.xのIPv4で通信をしていました。 - CPU使用率
- キーボードなど未動作時は8%前後、クロックは約0.55GHz
- Microsoft EdgeでYouTubeを視聴すると35%、クロックは約1.3GHz
- キーボードなど未動作時は8%前後、クロックは約0.55GHz
- 通信量
- キーボードなど未動作時は3Mbps前後
- Microsoft EdgeでYouTubeを視聴すると8-12Mbps
電源は5V0.5A
Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプター本体に記載されている電圧・電流の値は5V0.5Aでした。WikiPediaによるとUSBポートの給電の給電能力は
- USB2.0 → 5V0.5A
- USB3.0 → 5V0.9A
機械を使う以上、電源はしっかりしたものを選定したいものです。
なお、下記アダプターおよびモバイル バッテリーは問題なく使えました。
- Samsung USB充電アダプター(5V1A)
- HP USB充電アダプター(5V2A)
- Anker PowerCore 10400(5V Max3A)
接続に失敗する場合
本来は一度繋がってしまえば切断→接続を繰り返しても正常に接続出来ます。稀に接続したと思ってら直ぐに切断されるケースがあり、この場合は
- 接続操作を何度か行う
数回で接続できる場合があります
- Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターを再起動する
電源用USBケーブルを抜き差ししましょう - Windows PCを再起動する
それでも接続できない場合はPCを再起動します - Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプターをリセットする
最後はケーブルの根元付近にあるリセットボタンを10秒以上長押ししリセットします。
LEDが点滅したらリセット中になるので、しばし待ちましょう。
なお、私の環境ではウィルス対策ソフトの設定変更などは効果がありませんでした。
総括
3年前に購入したUSB 2.0で接続するUSBディスプレイ「ThinkVision LT1421」は動画を見るとCPUの使用率が一気に上がり、他の作業に影響を及ぼすため使い処が難しいデバイスでした。
Lenovo ThinkVision LT1421 ワイド液晶を使ってみた(1452DB6)しかし、Microsoft Wireless Display Adapterを使ってマルチ ディスプレイは
- 思った以上に綺麗
- 動画も滑らか
なため、プライベート・ビジネスともに簡単に使えます。
※画面の複製は若干綺麗に表示されないのが残念ですが・・・
自宅で使っている限りですが、Microsoft Wireless Display Adapterは購入して正解なデバイスですね。
別記事として、Microsoft Wireless Display AdapterとVGA変換アダプターの組み合わせがまともに使えるのか?を書いてみました。
別記事として、Microsoft Wireless Display AdapterとVGA変換アダプターの組み合わせがまともに使えるのか?を書いてみました。
VGA変換アダプターを付けたMiracast レシーバーはまともに使えるのか?
余談:予想される問題は2.4GHzの混線時に正しく動作するか
以前100人以上来場いただいたイベントに登壇した事があります。ありがたい事に私のセッション会場には50-60人の方に集まって頂けました。本当に感謝感謝です。
その会場で問題になった事は、プレゼン中に
プレゼン用PCと接続したBluetoothマウスが動作しなくなった事で、かなり焦りました。
知人と原因について話をした限りですが、予想
WiFi、モバイルWiFi、Bluetoothなど2.4GHz帯が混線したためと思っています。
この問題は他の環境でも起こり得るので、Microsoft Wireless Display Adapterが正しく動作しなくなる場合があるかも・・・と思っています。
試していませんが、2.4GHzが混線している場合は5GHzを使ってMicrosoft Wireless Display Adapterと接続すれば良いかもしれませんね。