テスト時によく問題となるのは外部ディスプレイやプロジェクターの接続端子で、手持ちの変換アダプターが接続端子と一致しないと会場に来られた方に変換アダプターを借りるケースは少なくありません。(私も何度かお借りした事があります)
今回は、一番あり得るVGA端子のみの外部ディスプレイやプロジェクターでVGA変換アダプター+Miracast レシーバーの組み合わせがまともに使えるかをテストした結果をメモ。
※それだけのためにMicrosoft Wireless Display Adapterを購入しています。
Microsoft Wireless Display Adapterのレビュー
今回取り扱うMicrosoft Wireless Display Adapterのレビューを書いています。気になる方は是非お読みください。
Microsoft Wireless Display Adapterの画面は思った以上に滑らかに動いた
テストした構成
テストは以下のデバイスを使用します。- プレゼン用PC
- HP ENVY 8 Note
- CPUはIntel ATOM x5-Z8300(Cherry Trail)
- WiFiはIntel Dual Band Wireless-AC 7265(IEEE802.11 ac)
- 解像度は1920x1200
- Miracast レシーバー
- 外部ディスプレイ
- 解像度は1920x1200
外部ディスプレイの表示は拡張とします。
- HDMI延長ケーブル
※Microsoft Wireless Display Adapter添付品 - HDMIメスメス変換アダプター + HDMI→DVI変換ケーブル
- HDMI→VGA変換アダプター + VGAケーブル
一部になりますが、現物の変換アダプターたちの写真です。
テスト結果
結果は全て正常動作しました。プレゼンテーションをする、YouTubeの動画を見る、どちらも気になる遅延は感じられず快適に使えました。
変換アダプターを使う事で推奨される解像度が変化、#2、#3の推奨値が1680x1050ですが1920x1080に変えても綺麗に表示されます。
拡張側解像度の推奨値 | DPI | |
#1 | 1920x1080 | 100% |
#2 | 1680x1050 | 100% |
#3 | 1680x1050 | 100% |
この画像の組み合わせは以下の通りです。
- HDMI→VGA変換アダプター+VGAケーブル
- ディスプレイはクローンモード(複製)
- 電源はAnker PowerCore 10400
複製は注意が必要
マルチディスプレイ(ディスプレイを拡張する)として使用する限り、遅延なく綺麗に使えました。ではクローンモード(複製)はどうか?
遠目で見る限り問題ありませんが、近場で綺麗に見たい方はxxx変換アダプターの使用はオススメしません。
どうしても使わなければならない場合があるので、”Miracast レシーバー+変換アダプターを使うとこういう事がある”のを理解して使うと精神衛生上よいかと思います。
文字は綺麗とは言えない
HDMI→VGA変換やHDMI→DVI変換が使用すると- 文字が若干ぼやける
- 文字の一部が欠損する
- 正しい色合いが出ない
文字の一部が欠損する例として、「表示画面」の「面」の文字一部が欠損している事が分かります。
といっても、プレゼンテーション時に「文字や図が何を示しているのか?」は(私は十分)分かります。(個人差があるのでしょう)
稀にビラビラやブロックノイズ
VGAを使った際、- 画面端がビラビラする
- 画面がブロックノイズだらけになる
ビラビラは左端に出現しましたが、他のUSB充電アダプターや再接続を行ったからか何時しか消えていました。
ブロックノイズだらけになった時は動画視聴にも関わらずWiFi Direct Adapterの送信速度が3-4Mbpsと1/3程度の速度まで落ちました。
原因は分かりませんが、こうなってしまうとMicrosoft Wireless Display Adapterを再起動するか、Windows PCから再接続操作をするしかないようです。