Windows Server 2012 Essentials(WSE 2012)のドメインに参加させているノートパソコンにOutlook 2013をインストールし、常用しています。
先日、このパソコンに対しWSE 2012のグループポリシーを適用してみたところ、Outlook 2013のメール送受信が失敗する問題に直面。
原因が分かったのでメモ。
送受信時のエラー
Outlook 2013の送受信ボタンをクリックすると、下記エラーがでました。タスク’xxxx@xxxx’ - 送信中’でエラー(0x8004010F)が報告されました:
‘Outlook データ ファイルにアクセスできません。’
送受信エラーの原因
Outlook 2013の送受信エラーの原因は、- マイ ドキュメント配下に.pstファイルを保存
- 1の状態でWS2012Eのグループポリシーを適用し、リダイレクトフォルダーが有効になった
Outlook データ ファイル(.pst)は通常
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\Outlook\****.pst配下に作成されますが、バックアップをすぐにできるよう
C:\Users\ユーザ名\Documents\Outlook ファイル\***.pstに格納する運用をずっとしてきました。
この状態でWS2012Eのグループポリシーを適用すると、データファイルのパスは
\\サーバ名\フォルダー リダイレクト\ユーザ名と、WSE 2012上になります。
アカウント設定の[データファイル]タブを開くと、確かにサーバ上の.pstファイルを見ていました。
マイクロソフトのヘルプ等を調べてみたところ、Outlook データファイル(.pstおよび.ost)の概要には
と書かれており、サーバ上に.pstファイルを見る事自体が注意事項のようです。
.pstファイルはフォルダーリダイレクトの対象外に格納すべし
フォルダーリダイレクトの対象フォルダは- アドレス帳
- お気に入り
- ダウンロード
- デスクトップ
- マイ ドキュメント
- マイ ピクチャ
- マイ ビデオ
- マイ ミュージック
- リンク
- 検索
- 保存したゲーム
ユーザフォルダ配下にある隠しフォルダの一つ[appdata]もリダイレクトの対象なのか?と思い、直接アクセスしてみましたが対象外の模様。
今回のような.pstファイルはフォルダーリダイレクトしてはいけないファイルので、フォルダーリダイレクト対象フォルダ以外に格納するようにしたいと思います。
勉強になりました!
今回の問題に直面して分かったことは
- 私はフォルダーリダイレクトの仕組みを全く理解していない
- 今までの運用スタイルが今回も通用するとは限らない
まだまだIT-Proにはなれませんね。トホホ
余談:フォルダーリダイレクトはWindows 2000の時代からあるのね
フォルダリダイレクトの事を調べていて分かったのが、フォルダーリダイレクトはWindows 2000の時代から機能があったんですね。Windows 2000 Serverを使っていましたが、全くしりませんでした。
フォルダーリダイレクトを知っていれば、当時の運用が楽になっただろうな~
Windows のフォルダのリダイレクト機能