先日投稿した記事『一画面でリモートデスクトップ接続を管理する「Remote Desktop Connection Manager」はすごく便利!』後、知人からこのツールについて色々と教えていただきました。
使い方はシンプルですし特に問題はないものの、ソフトウェアがリリースされてからかなりの年月が経ち更新されていません。
代替えとなるソフトウェアを調べてみたところ、「Remote Desktop Manager for Windows」なるツールを見つけました。
非常に使い勝手の良いツールでしたのでご紹介します。
一画面から複数サーバー/クライアントに接続できます
「Remote Desktop Manager for Windows」は、「Remote Desktop Connection Manager」同様一つの画面上で複数のサーバー/クライアントへリモート デスクトップ接続が可能なソフトウェアです。製品は無料版と有償版があり、エディションによって機能の差異があります。
ユーザーインターフェースはOfficeと同じリボンUIを採用。
現在のバージョンは、有償版が10.0.3.0、無料版が1.0.3.0です。
2006年に1.0.0.0がリリースされ、8年も製品をリリースし続けている製品ですから、「Remote Desktop Manager for Windows」よりも安心して使える気がしています。
Change History
接続方法はかなりx3豊富!
製品名から想像していたのは、Microsoft のリモート デスクトップ接続先を一元管理できるツール。しかし、ふたを開けてみれば
- Citrix
- FTP/FTPS/SFTP/SCP
- RD Gateway
- Intel AMT
- Telnet
- TeamViewer
- VNC
- Hyper-V
- AWS
- Azure
専用ツールを複数使い分ける必要性がないため、管理台数が多く様々なサービスを導入しているシステム管理者さんにとって魅力的なツールではないでしょうか。
※有償版(Enterprise Edition)でのみ利用可能な機能があります。
開き方も豊富
新しいタブを開きリモート デスクトップ接続画面を表示する以外に、OS標準の「リモート デスクトップ接続」として起動、共有フォルダをファイル エクスプローラーで開くなど、開き方も豊富です。未接続状態でもマクロ/スクリプト/ツールが起動できます!
サーバー/クライアントに対しリモート接続せずに「コンピュータの管理」や「サービス」、ネットワークツールを実行できます。通常、リモート先の「サービス」を確認する場合、
- mmcを立ち上げ、スナップインの追加をしサービス一覧を取得
- PowerShellからWinRM経由でサービス一覧を取得
が考えられますが、このツールではクリックするだけです。
個人的には、PingとPortScanなどネットワーク ツールがお気に入りです。
当然ですが、リモート先の設定によって拒否される場合があります。
ライセンスは無料版と有償版があります
無料版と有償版(サブスクリプション形式)の機能の違いは下記ページから確認出来ます。Compare EditionsAzureやHyper-V、VNC、FTP、Telnetなどは有償版(Enterprise Edition)のみの機能ですが、RDPがメインの場合は無料版で必要十分だと思います。
コンソール 接続にVNCを使用している環境だと有償版を契約するしかありません。
ダウンロード
ダウンロードは下記リンクをクリックしてください。Remote Desktop Manager – Devolutionsリモート接続先が多く、管理が煩雑になってきたな~と感じている方は是非使ってみてはどうでしょうか。
システム要件
- Windows XP SP3 以上
- .NET Framework 4.0
後記:数日使ってみた所感
Remote Desktop Managerを数日使ってみた感想を少し。
- やりたい事が問題なく出来る
Remote Desktop Connection Manager同様「一画面で複数の接続先を一元管理」は問題なく出来ます。
当たり前な事ですが、当たり前に機能していますね。 - グループの一斉接続は便利
接続先をグルーピングし、一斉に接続する事が出来ます。
一斉メンテナンスする時に便利で、Remote Desktop Connection Managerにも同機能はあります。
ただし、全接続先を一画面で見る機能はないようです。(Remote Desktop Connection Managerにはあります) - 起動が遅い
バージョン チェックなどを行っているからでしょうか、起動が遅い。
MS製Remote Desktop Connection Managerと併用すれば分かります。
>設定を見直す事で高速起動できました
Startup performance - Devolutions Documentation - 定期的なバージョンアップ
安定動作や機能追加などを目的としたバージョンアップ、大歓迎です。 - ウィンドウのリサイズが可能
ウィンドウ サイズを変更するとセッションを再接続するようで、リサイズされます。
個人的にはうれしい機能! - リボンUIが邪魔な場合は最小化
各機能を頻繁に使わない→リボンUIは邪魔!な場合は、最小化しましょう。
[Ctrl]+[F1]で切り替え出来ます。 - セッション一覧のExport,Importは可能
登録した接続一覧はExport、Importが可能です。