テストはLenovo ThinkPad T420上のVMware Player上にクライアントOS(Windows7 64bit Professinal)を構築しています。
ミラーリングしたHDDにファイルをコピー
VMware上に大きめのファイルをコピーしてみましたが、CPU使用率が5->60->5->60と波打っています。実機のCPU使用率は変わるかもしれませんが、HDDにアクセスすると今回のような波打つ状態になるかもしれません。
障害:HDDの一つに障害を発生させる
ソフトウェアRAIDを使ってRAID1(ミラーリング)にしたのはいいとして、問題は障害が発生した時とその後の対応を明確化することが大切です。では、強引に障害を発生させるとどうなるかテストしてみました。
★障害発生時の状態
仮想マシンの設定からミラーリングしたHDDの一つを削除し、強引に障害を発生させてみました。削除後に分かったことが2点。
1.障害が発生したことが分からない
2.残ったHDDは自動でマウントしないハードウェアRAIDと同じような動作するのかと思っていましたが、上記のような問題があると運用上問題がありますね。。。
★残ったHDDをマウントさせるには(手動操作)
正常なHDDを手動でマウントさせる方法はMicrosoft TechNetに掲載されていますので、それを実践してみます。障害が発生したミラーを別のディスク上の新しいミラーで置き換える-Microsoft TechNet-
復旧:新しいHDDを追加し、リビルドする
- 新しいHDDを追加する
- 生き残ったHDDを右クリック、ミラーの追加をクリック
- 追加したHDDを選択し、ミラーの追加ボタンをクリック
- ダイナミックディスクへ変更
- リビルド開始
リビルド(再同期)が開始されます。
VMware上+ソフトウェアRAIDのためか、CPUが100%になりました。
RAID監視をどうするか?
今回テストしたことで分かったのは、ソフトウェアRAIDを使った場合RAIDシステムで発生した障害をメールなどにアラート出力する機能が必要になります。ただ導入しただけだと、障害が発生したことに全く気が付かないので。
アラートが受信し、復旧手順がしっかりしていれば、ダウンタイムはかなり短くなるとおもいます。
これについては次回の記事「Windows ソフトウェアRAIDの障害通知を受信する」で説明したいと思います。
やはりハードウェアRAIDの方が得策か?
今回はソフトウェアRAIDについて書きましたが、見ていただいたとおりソフトウェアRAID(ミラーリング)の導入は比較的簡単だが、運用に難があります。運用の問題をクリアでき、サーバのCPUなどハードウェアスペックがあればソフトウェアRAIDは費用をかけずに耐障害性を向上させることができると思います。
このあたりに精通された方であればソフトウェアRAIDを導入する問題はないでしょうが、あまり自信がない方はハードウェアのRAIDカードやRAIDケースを導入した方がいいと思いました。
ハードウェアRAIDについて調べておきましたので、興味があるかはご覧ください。
★RAIDケースの場合
価格が安いRAIDケースであれば、RATOC RS-EC32-U3RはRAID監視ソフトウェアがあるので安心できます。価格.comでは本商品の評価が高いようです。
なお、この商品は別途ハードディスクが必要になりますのでご注意を!
★RAIDカードの場合
内蔵RAIDカードであれば、HighPoint RocketRAID 620あたりがいいかもしれません。BIOSレベルで認識できますし、もちろん監視ソフトウェアもついています。
★外付けHDD 複数モデルの場合
どれを選択すればいいか分からない・・・という方は、高くても初期設定されたRAID機能搭載外付けHDDをおススメします。この外付けHDDの価格ですが、現在2TBのバルクHDDが1本10,000円程度なのでケース+ソフトウェアは9,000円程度になります。
RATOCのケースが9,000円程度なのでそんなに高くはありませんね。
Buffaloを好まれない方もいるので、他社同等の商品を調べてみてください。