今回はソフトウェアRAID上で障害が発生した場合にどうやって通知(アラート)を受信するかについてメモします。
テストはLenovo ThinkPad T420上のVMware Player上にクライアントOS(Windows7 64bit Professinal)を構築しています。
余談ですが、この障害通知を調べるのに結構時間がかかりました。疲れた・・・
まずは障害ログを確認する
VMware上で強引にRAID障害を起こすテストを起こしたところ、下記のようなイベントログが記録されていました。他環境でまだテストが出来ていませんが、もしかしたら他のイベントログがでるかもしれません(特にイベントIDが29以外になるとか・・・)
ご自身の環境で必ず確認することをおススメします。
ログの名前: | System |
ソース: | VDS Dynamic Provider |
日付: | 2012/02/01 0:49:52 |
イベント ID: | 29 |
タスクのカテゴリ: | なし |
レベル: | エラー |
キーワード: | クラシック |
ユーザー: | N/A |
コンピュータ: | ホニャララ |
説明: | ボリュームのプレックスの再生成タスクを開始中に、プロバイダーでエラーが発生しました。status=C038003C, Volume=\Device\HarddiskVolume6 |
障害通知はイベントログ+タスクを使う
Windows7系からなのか分かりませんが、イベントログからタスクを作成することができます。作成方法は下記の通りです。
電子メールの送信にGmailは使えません・・・
この設定をされる方はほとんど企業の方だと思いますので自社のメールサーバを使えばいいでしょう。私のような個人の場合、Gmailで・・・と思ったんですが、電子メールの送信にGmailを使うことはできませんでした。
実際に試してみましたが、GmailのSMTPサーバを利用すると障害通知メールの送信に失敗します。
GmailのSMTPは通常の25番ポート以外を使用しているためだと思います。
25番ポートを使えるSMTPサーバを登録すれが、下記のように障害通知メールが届きます。
まとめ:ソフトウェアRAIDを使うための4か条
Windows ソフトウェアRAIDに関する記事を3回書きましたので、ソフトウェアRAIDを使うための4か条を書いておきます。- パソコンorサーバはある程度高いスペックにする
ハードウェアRAIDに比べソフトウェアRAIDはコピー時などリソースを食いやすいので、使用するマシンのスペックに気をつけてください。 - 障害が発生したことを瞬時に分かるよう常時監視する
今回メモしたタスクスケジューラを使って監視したり、Negiosなど監視ソフトウェアを使って使ってRAID障害が発生がすぐに分かるよう準備しておきましょう。 - 障害発生後の復旧手順を明確にし、事前にテストしておく
RAID障害が発生した場合の復旧手順を自分なりにまとめておきましょう。
また、本番運用前にテストをしっかり行なっておくことも大事です。 - 障害対応に自信がない人はRAIDシステムは使わない
RAID障害の復旧作業はパソコンに精通している人でも難しいです。
大丈夫だろう!という安易な考え方で障害対応をすると最悪データを復旧できません。
壊れたHDDからデータを救出した場合は、高いお金を出して専門業者行きになります。
障害対応に自信がない方は、Acronis TrueImageなどバックアップソフトウェアで自動差分バックアップをしましょう。
その方が直感的に分かるし、安全だと思います。
余談:ハードウェアRAIDを検討されている方へ
ハードウェアRAIDについても調べておきましたので、興味があるかはご覧ください。★RAIDケースの場合
価格が安いRAIDケースであれば、RATOC RS-EC32-U3RはRAID監視ソフトウェアがあるので安心できます。価格.comでは本商品の評価が高いようです。
なお、この商品は別途ハードディスクが必要になりますのでご注意を!
★RAIDカードの場合
内蔵RAIDカードであれば、HighPoint RocketRAID 620あたりがいいかもしれません。BIOSレベルで認識できますし、もちろん監視ソフトウェアもついています。
★外付けHDD 複数モデルの場合
どれを選択すればいいか分からない・・・という方は、高くても初期設定されたRAID機能搭載外付けHDDをおススメします。この外付けHDDの価格ですが、現在2TBのバルクHDDが1本10,000円程度なのでケース+ソフトウェアは9,000円程度になります。
RATOCのケースが9,000円程度なのでそんなに高くはありませんね。
Buffaloを好まれない方もいるので、他社同等の商品を調べてみてください。