Windows ソフトウェアRAIDをセットアップする

WindowsはWin2KからソフトウェアRAIDをサポートしていますが、今まで試す機会がなかったので今回やってみました。
テストはLenovo ThinkPad T420上のVMware Player上にクライアントOS(Windows7 64bit Professinal)を構築しています。
試してみた感想は「導入は簡単だけど、運用どうしよう・・・」といったところ。
全3回に分けてメモしていきますが、今回はソフトウェアRAIDをセットアップについて。
  1. Windows ソフトウェアRAIDをセットアップする←今回はココ
  2. Windows ソフトウェアRAIDで障害対応と運用
  3. Windows ソフトウェアRAIDの障害通知を受信する

RAIDの方式と種類

RAIDの方式は2つあります。
  1. ハードウェア方式
    専用RAIDボードやチップセットに搭載されたRAID機能、外付けのRAIDケースはハードウェアRAIDに分類されます。
  2. ソフトウェア方式
    windowsのNTFSやlinuxなどOSやファイルシステムでRAIDを行うのはソフトウェアに分類されます。
RAIDの種類は多々ありますが、耐障害性・冗長性にとんだよく使われる種類は下記の通り。
  • RAID1(ミラーリング)
  • RAID5
  • RAID10
基礎知識を得たいなら、データSOSさんの基礎から押さえるRAID講座というページが非常にわかりやすいと思います。

RAIDを取り扱う場合の注意事項

RAIDを導入する場合の注意事項があります。
RAIDを導入すればデータは保護される!と安全神話を信じている方が多いと思いますが、導入・運用前に知っておくべき情報・注意事項があります。
ダイナミックボリュームを管理する-Microsoft-
Windows 2000 ServerのソフトウェアRAIDを極める-@IT
RAID関連技術文書-DATA OK-
やってはいけない4つのポイント-データ復旧.com-
ソフトウェア・ハードウェアのRAIDに関する専門業者のページは非常に参考になります。
仕事でハードウェアRAIDを導入・運用してきた経験上で言えるのは
  1. RAIDは安全!とは安易に思わない
  2. 常にディスクを監視し、障害が発生したらアラートを出す
  3. 運用前に復旧手順をしっかり把握し、テストしておく
だと思っています。
また、これらが理解・実行できることがRAIDを導入する条件だと思ってください。

ソフトウェアRAID ミラーリングのセットアップ方法

予備知識はこれくらいにして、実際にソフトウェアRAIDのセットアップについて説明します。
今回はRAID1(ミラーリング)をセットアップします。
  1. ディスクの管理を開く
  2. ディスクを初期化する
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  3. ディスクをダイナミックディスクに変更する
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  4. ディスクx ダイナミック~の場所を右クリックし、新しいミラー ボリューム(R)を選択
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  5. ミラーリングのウィザードに従って構築
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  6. 追加されたディスクのレイアウトが「ミラー」になっていれば完了image

ハードウェアRAIDもあります

今回はソフトウェアRAIDについて書きましたが、ハードウェアRAIDについてもちょっと調べておきました。

★RAIDケースの場合

価格が安いRAIDケースであれば、RATOC RS-EC32-U3RはRAID監視ソフトウェアがあるので安心できます。
価格.comでは本商品の評価が高いようです。
なお、この商品は別途ハードディスクが必要になりますのでご注意を!

★RAIDカードの場合

内蔵RAIDカードであれば、HighPoint RocketRAID 620あたりがいいかもしれません。
BIOSレベルで認識できますし、もちろん監視ソフトウェアもついています。

★外付けHDD 複数モデルの場合

どれを選択すればいいか分からない・・・という方は、高くても初期設定されたRAID機能搭載外付けHDDをおススメします。
この外付けHDDの価格ですが、現在2TBのバルクHDDが1本10,000円程度なのでケース+ソフトウェアは9,000円程度になります。
RATOCのケースが9,000円程度なのでそんなに高くはありませんね。
Buffaloを好まれない方もいるので、他社同等の商品を調べてみてください。
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