ドメイン レジストラまで含めた作業は初めてで、作業内容の重要なポイントとそこから学んだ事をいくつかメモしておきます。
参考程度にお読みください。
属性型JPドメインを移管する・更新する
今までドメイン管理は企業向けオールインワン サービスを提供しているプロバイダにお願いしていましたが、企業側でハンドリングしたいためお名前.comへドメイン移管しました。移管時に学んだ内容は以下の通りです。
未分類
- CO.JP=属性型JPドメイン
- 属性型JPドメインとは - e-Words
ドメイン移管
お名前.comにおけるドメイン移管については下記リンクを熟読しました。
ドメインの管理を移す(レジストラ・トランスファー)実際にドメイン移管を行った事は以下の通りです。
- 事前確認
- WHOISを使ってドメイン情報のメールアドレスが現在も使用できる事
- ドメイン有効期限日まで31日以上ある事
- ドメイン移管する旨を移管元のレジストラに対し事前連絡をしておく
- 移管元に相談した際に教えてもらった事は、このレジストラでは事前に話をしてもらえれば移管許可をすぐに出せるとの事
- お名前.comのドメイン移管ページから申請
- 申請から約1時間後、トランスファー承認手続きを実施
- メールはドメイン情報にあるメールアドレス宛に届く
- ドメイン移管 申請~完了の日数は約2.5日
- 通常は1,2週間前後で手続きが完了するとの事
- 移管完了と同時に移管費用が発生
- 費用は
19001200円(税抜) - ドメインの種類と料金 - お名前.com
- 請求書および領収書の代わりとして、請求および領収メールが届く
- DNSレコードは一切引き継がれなかった
- 予想では、お名前.comのDNSレコード一覧にTXT,MS,Aレコードが表示されると思っていた
- Webサイト、メール サービスは継続利用可能
- ドメインの更新期限日に変化はなかった
ドメイン更新
- 更新年数は1年~9年を選択可能
- 支払い方法
- 支払いはクレジットカード、コンビニ振込、銀行振込から選択
- 自動更新&クレジットカード払いの場合、カードの有効期限に注意
- 新しいクレジットカードが届き次第、登録する必要性あり
- CO.JPドメインの更新費用は年間5200円(税抜)
- 請求書および領収書の代わりとして、請求および領収メールが届く
- 会員情報設定画面の[更新案内はがき送付]が[送付する]になっている事を確認
- ドメイン更新忘れを防ぐため
メール サービスをOffice 365へ移行する
- Office 365のシートを必要な分契約
- 管理センターの設定タブからドメインを設定
- TXTレコードとMXレコードをお名前.comに登録
- Office 365 設定画面からレコードが確認できるまで約20分
- Exchange OnlineやSkype for Businessなどに必要なレコードをお名前.comに登録
- Office 365 設定画面から全レコードが確認できるまで約2時間
- 一部レコードはすぐに確認できたが、
- SRVレコードやCNAMEレコードの一部レコードは確認できるまで時間がかかった
WebサイトをWiXへ移行する
- メール サービスをOffice 365へ移管した直後、Webサイトの名前解決ができない事を知る
理由は不明※単にDNSの技術的動作を把握していないだけか?- 原因はお名前.comのDNS設定一覧にWebサイトに関するDNSレコードがなかったため
- 急きょ、WiXで作成してあったコンテンツを公開
- 独自ドメインを利用するため、ネームサーバーをWiX指定のサーバーに変更
- AレコードとCNAMEレコードを使う方法もあるが、WiXでは非推奨とのこと
- お名前.comの[ネームサーバーの変更]画面から変更依頼
- ネームサーバー変更が完了するまで約30~40分
- DNSレコード設定画面のNSレコードがXX.dnsv.jpのままだからといって何度も変更依頼をしない
- 変更依頼をかけた分、設定完了通知メールがお名前.comから届く
- WiX上で独自ドメインを再度設定
- DNSの反映待ち時間は早い場所だと約9時間、遅い場所で約17時間経過したところでWebサイトが表示される
- WiXから「独自ドメインの接続が完了」メールが届く
- ネームサーバー変更完了メールから約26時間かかった
ネームサーバー変更先にゾーンデータを追加
- ネームサーバーをお名前.comからWiXへ変更
- WiXのDNSサーバーにOutlook 365に関わるDNSレコードがないため、各種レコードを追加
- 追加後、Office 365 管理画面からDNSレコードを確認
学んだ事:ネームサーバーの移行をする前にコレを読むべきだった
日本レジストリサービス(JPRS)が提供するトピックスPDFファイル「DNSサーバーの引っ越し ~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~」を読むべきでした。
移行時のポイントがしっかり説明されています。
学んだ事:DNSの反映待ち時間はかかるもの
前述で説明したDNSの反映待ち時間は短いもので約20分、長いもので約26時間かかりました。理屈では分かっているものの、名前解決できない⇒焦る⇒精神負担が増加、の悪循環に陥ります&陥りました。
夜間に作業したためか眠りが異常に浅く、翌日の業務中はパフォーマンスが著しく低下・・・
「時間はかかるもの」だと自分に言い聞かせる事、関係者にも理解してもらう事が大切だと痛感した作業でした。
学んだ事:事前準備は絶対やるべし
事前にWebサイトのコンテンツ作成やDNSレコードの列挙をしておいたので急なトラブルに対応できました。当たり前な事ですが、事前準備をしていなかった場合を考えると・・・怖いものです。
事前準備、本当に大切です。