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目次
- Windows Server 2012 R2 Essentialsとは
- Windows Server 2012 R2 Essentialsの仕様
- Windows Server 2012 R2 Essentialsの特徴
- 今までの全記事
Windows Server 2012 R2 Essentialsとは
- 中小企業をターゲットとした「サーバーOS」です
- システム管理の経験がない方でも比較的簡単に設定・管理出来るよう設計されています
- ファイル サービスやリモート アクセス、バックアップ等、企業にとって必要な機能がインストール後すぐに利用できます
- 操作は、ダッシュボードという画面から一元管理します
- Windows Server テクノロジーが多用されていますが、（基本）意識する必要はありません
- 登録できるユーザ数は25名まで、PC数は50デバイスまでです
- クライアント アクセス ライセンス（CAL）※は不要です
Windows Server 2012 R2 Essentialsの魅力 - 手間暇かけずに活用しよう！
MVP Community Camp 2014 北陸会場のライトニング トークでお話した内容も参考程度にご覧ください。中小企業向けWindows Server OSの基本とTips
Windows Server Essentials用PowerShell コマンドレットを使ってみよう！
中小企業向けWindows Server OSの底力～Microsoft オンライン サービスとの統合
社内システムの移行に役立った"時間節約"方法
資料途中にWindows Server 2012 R2 Essentialsの設定を高速処理するデモがあります。Windows Server 2012 R2 Essentialsの仕様
| HWカテゴリ | 最小構成 | 推奨構成 | 最大構成 |
| CPU | ★シングルコア 1.4 GHz 64bit CPU ★マルチコア 1.3 GHz 64bit CPU | 3.1GHz以上 64bit CPU マルチコア | 2ソケット CPU |
| メモリ | 2GB ※仮想環境では4GB | 16GB | 64GB |
| HDD | 160 GB 60 GB のシステム パーティション | 制限なし | |
| NIC | Gigabit Ethernet アダプター (10/100/1000BaseT PHY/MAC) ※無線LANのみでOSインストールを行うと途中で失敗します。 | ||
| インターネット | 機能によって、インターネット アクセス (有料の可能性があり) または Windows Live® ID アカウントが必要となる場合あり | ||
| ルーター | IPv4 または IPv6 をサポートするルーターまたはファイアウォール ※日本のルーターは、UPnPによる自動構成が出来ない場合あり | ||
| サポートOS | Windows 8.1, Windows 8, Windows 7, Macintosh OS X versions 10.5 to 10.8 | ||
| その他 | DVD-ROMドライブ | ||
Windows Server 2012 R2 Essentials の特徴
小規模ビジネス向けサーバーOS
- 手ごろな価格のサーバーOS
小規模ビジネス向けですが、歴としたサーバーOSです。
小規模を想定しているため、Standard やDataCenter に比べ非常に安価な価格で購入出来ます。 - 最大25ユーザー、50デバイスを想定したOS
サーバーOSに必須なCAL（クライアント アクセス ライセンス）は不要です。
そのため、非常に導入しやすいOSです。 - オンプレミスとクラウドをつなぐOS
今までの自社内で運用するサーバとして利用出来ますが、クラウド アプリケーションとの連携が可能となるOSです。
例えば、Office 365 のExchange Online と連携が出来ます。
Office 365のMicrosoft オンライン アカウントを割り当てる手順～Windows Server 2012 R2 Essentials - インプレース変換が可能なOS
企業が成長し、ユーザー数やデバイス数が上限以上になってしまう！
そのような場合に対応できるよう、Windows Server 2012 R2 EssentialsはWindows Server 2012 Standard へインプレース変換する事が可能です。
インプレース変換とは、現在の状況を維持したままStandard へアップグレードします。
Windows 7 や ８のWindows Anytime Upgrade に似た機能です。
ライセンスを購入し変換する事で、100ユーザー、200デバイスまで拡張される等の恩恵が受けられます。
1台目のサーバー or プライマリ サーバー
- 小規模ビジネスの「１台目のサーバー」として最適
価格・機能等を総合的に見て、Windows Server 2012 R2 Essentials は初めて導入するサーバーOSとして最適です。 - 既存環境にも最適
複数のサーバーを構築済みの環境に追加する事が可能で、プライマリ サーバーとして稼働する事が出来ます。
ドメイン環境で利用
- ドメイン コントローラである
Windows Server 2012 R2 Essentialsは、インストール完了後ドメイン コントローラとして動作します。
注意点として、既存のActive Directory ドメインへWindows Server 2012 R2 Essentials を追加する場合は、FSMO役割を移行（Migration）する必要があります。 - Active Directory ドメイン サービス（AD DS）
ユーザー管理やアクセス制御などが出来るため、セキュリティ レベルが向上します。
そのため、ワークグループ環境での利用は想定していません。
- Active Directory 証明書 サービス（AD CS）
インターネット上からリモート アクセスする際、PCのIDを保証・証明するための証明書が必要です。サーバーでは、これら証明書を管理する機能を有しています。
※Windows Active Directory ドメインとワークグループの違い - エディフィストラーニング株式会社
ダッシュボードによる一元管理
- ユーザーの管理
ユーザーを作成・削除・無効、パスワードの変更などができます。 - ユーザー グループの管理
ユーザーを一つのグループに登録する事で、共有フォルダーのアクセス権限やAnywhere Access設定などを一度に設定可能になります。 - デバイスの管理
サーバーと連携するためのソフトウェア「Windows Server Essentials Connector」をインストールしたデバイス等の状態確認、削除、バックアップの指示などができます。 - 共有フォルダの管理
Windows Server 2012 R2 Essentialsでは「サーバー フォルダー」と呼びます。
サーバー フォルダーの作成や削除、移動ができます。 - 状態レポート
システム全体の状態を定期的にメールで通知できます
フォルダ/ファイルの保護
- ファイル履歴
Windows 8 から導入されたファイル履歴をサーバー上に保存できます。
ユーザが使用するクライアントPCで間違って削除してしまったユーザー プロファイル フォルダ※上のファイルを復元する事が可能です。
※デスクトップやドキュメントなど。 - ボリューム シャドウ コピー（VSS）
ある時点の「スナップショット」を作成し、適時バックアップします。
ユーザーの操作により、任意の時点のファイルを復元させる事が出来たりします。 - 記憶域スペース（ミラー・パリティの場合）
複数の物理HDDを単一の仮想HDDにするテクノロジーです。
ミラー（RAID1に相当）やパリティ（RAID5に相当）の設定が可能です。
バックアップ
- サーバーのバックアップ
WSE全体、または、一部をバックアップ - クライアントのバックアップ
Windows 8.1, Windows 8, Windows 7, Macintosh OS X versions 10.5 to 10.8
外部からのリモート アクセス（Anywhere Access機能）
- リモートWebアクセス
インターネット上からサーバーにアクセスする事が可能です。
アクセスするURLは、管理者が設定した任意のURLを使用します。
※Microsoftが提供するダイナミックDNSを使用します（xxxx.remotewebaccess.com） - VPN
インターネット上からサーバーへ直接接続する事ができます。
使用しているプロトコルSSTP（Secure Socket Tunneling Protocol）はTCP443番を利用するため、L2TP/IPSec等の設定は不要です。 - Direct AccessDirect
Accessは、インターネットに接続していればどこからでもVPN 接続を確立せずに対象となるデバイスに接続できる機能です。
Microsoft オンライン サービスとの統合
- Windows Azure Active Directory との統合（現Microsoft Azure Active Directory）
ローカル ユーザ アカウントとOffice 365などMicrosoft オンライン サービスのユーザ アカウントのパスワード同期を有効にします。 - Microsoft Office 365 との統合
ローカル ユーザとOffice 365のユーザを統合し、ローカル ユーザのパスワードとOffice 365のユーザ パスワードを同期する、などができます。 - Windows Intune との統合
Surface 2やiPadなどモバイル デバイスを管理するサービス「Windows Intune」と統合します。 - Windows Azure Backup との統合（現Microsoft Azure Backup）
サーバー内のデータをクラウド上にバックアップします。
アドインの導入&専用Pack
- アドインのインストールが可能
サードパーティ製アプリケーションであるアドインを導入する事が可能です。
仮想ストレージ ソフトウェア「VVAULT」や管理ツール「ADVANCED ADMIN CONSOLE」などが利用可能です。 - アドインの開発が可能
ユーザがアドインを開発する事も可能です。
開発するためには、ソフトウェア開発キット（SDK）をインストールします。
Windows Server Essentials SDK - メディア パック
WHS2011などで使えたメディア パックは別途インストールできます。
Windows Server Essentials Media Pack
クライアントPCのOSはPro エディション以外も可能
- ドメイン参加可能なWindows
ドメイン参加が可能なエディション（ProやEnterprise、Ultimate等）は、グループ ポリシーを適用できます。
- フォルダー リダイレクトの設定が適用される
- 影響を受けるセキュリティ設定
- Windows Update
- Windows Defender
- ネットワーク ファイアウォール
- サーバーに接続できるWindows
Windows 7 Home PremiumやWindows 8/8.1（無印）などホーム ユースのOSは、Windows Server Essentials コネクターをインストールする事でサーバーに接続できるようになります。
「サーバーに接続できる」とは、クライアント パソコンのバックアップや共有フォルダの利用を意味します。
コンシューマOSは、ドメイン参加が出来ないないため、下記機能を利用できません。 - グループ ポリシー
- リモートWebアクセス
| ドメイン参加 | サーバー接続 | |
| 1 | Windows 7 Professinal | Windows 7 home Premium |
| 2 | Windows 7 Enterprise | Windows 8 |
| 3 | Windows 7 Ultimate | Windows 8.1 |
| 4 | Windows 8 Pro | |
| 5 | Windows 8 Enterprise | |
| 6 | Windows 8.1 Pro | |
| 7 | Windows 8.1 Enterprise |
ブログ記事
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